己が生き方に没頭する、自分の生き方が好きだから。

学生時代の僕は、大手広告代理店に入社して、誰もが知る広告を手掛けて、華やかな生活を送ることに憧れていました。

しかし、現実はデザイン事務所に入社し、手取り16万、6畳1間にひとり、残業だらけ土日休みほぼなし。理想とはかけ離れた暮らしです。

正直、デザイナーとしての自分に限界を感じていた時もあります。

かつて理想として憧れた生活を送ることはもうできません。周囲で優秀な人は新卒から広告代理店に入社し、日々力をつけていっています。そんな人たちとの実力の差を感じながら日々焦り、仕事に追われ、憔悴していく毎日でした。

〈実話・ブラック社畜の生活〉プレゼンで1カ月休みなし、山奥のロケ撮影で深夜3時起きも手取り16万。「何のために生きてるんですか?」に社畜の答えとは_2

ただ、その暮らしも長くつづけているとだんだんと慣れてきました。

そして、気持ち的にも前向きになることができ、その暮らしを打開すべく個人での創作活動を数多く行うようになりました。広告賞に応募し、個人でのコンテンツ制作など精力的に活動していました。

最初はなかなか結果につながらず、周囲に自主制作の話しても「そんなの何の意味があるの?」と一蹴され、無駄な努力をしている奴と思われることも多々ありました。なので、本当に信頼している人にしか、個人での創作活動のことは話しませんでした。そして、空いた時間に作業をし、時には睡眠時間を削って寝ずに作品を作っていました。

その中でYouTubeの動画投稿にも手をつけ、自分の暮らしを公開するという狂った行為をし始めました。これも周囲には一切何も話さずひとり黙々と作りつづけていました。

内容はご存知の通り、僕の社畜の暮らしです。

始めてしばらくすると運良く動画が見られるようになっていきました。

今までもがきながら作っている広告や自主制作の作品も誰にも認知されず、価値のないものとされているのがつらかったです。