紀伊長島の道の駅にあった、
目的のブツを売る店
道の駅は、その名も「紀伊長島マンボウ」。
奈良から吉野の山を越えて三重県に入ったとき、ネット検索でマンボウ料理屋がその道の駅内にあることを知り、僕は件の友人の話を検証しようと思い立ったのだ。
まあ、僕自身もさすがに人の肉は食べたことがないので、検証といっても勘に頼るしかないのだが。
翌1月21日。
朝6時半に、強い風の音で目覚めてしまった。
海からの風なのだろう、窓を開けると湿った冷たい空気が吹き込んできた。
車内の温度は5℃前後まで下がっていたが、電気毛布のおかげで寝床の中は一晩中暖かく、気持ちよく熟睡することができたので睡眠時間はバッチリだ。
目的のマンボウ屋はまだ開いていなかったので、僕はとりあえず南の和歌山方面へ向かって車を発進。
綺麗な海岸を発見し、紀伊半島の夜明けの空を眺めながら少し散歩をした。
そして8時過ぎに再び道の駅 紀伊長島マンボウへ戻ると、店はシャッターを開けて商売をはじめていた。
メニューはマンボウ串焼きのほか、マンボウの唐揚げ、鮫の串焼き&唐揚げ、ウツボの唐揚げなどがある。
ちょっと珍しい海産物を軽食として販売する、なかなかユニークなお店のようだ。
人の良さそうなご主人におすすめを聞いてみると、マンボウの串焼きが一番人気ということだったので、さっそく一本注文してみた。
焼き上がったその串焼きは、食欲をそそる香ばしい匂いを漂わせていた。
果たして、本当に人肉っぽい味がするのだろうか。
白くプヨプヨした見た目は、確かにそう見えなくもなくて、少しドキドキする。