ヘルスケア 2022.12.09

忘年会で友人が急性アルコール中毒になったら…湘南ERの救急医が教える、病院に行く目安とすぐに役立つ応急手当

忘年会シーズン目前だが、お酒が入り楽しくなると飲み過ぎてしまい、起こってしまう「急性アルコール中毒」。いざというときに備えて、アルコール中毒の応急手当を湘南ER著書の『湘南ERが教える大切な人を守る応急手当』（KADOKAWA）より一部抜粋・再構成してお届けする。

湘南ER

呼びかけに応じない場合は救急科へ

受診の目安
酔いつぶれてしまったときは、誰かがそばにいて、ときどき脈や呼吸を確認しましょう。呼びかけに応じないときは緊急性が高い状態です。受診する場合は、救急科などへ。

病院へ
□顔色が悪い
□何度も嘔吐する

救急車を呼ぶ
□呼びかけに反応が悪い
□呼吸が弱く、途切れる

応急手当
急性アルコール中毒になると体温が低下しやすいので保温して、
嘔吐したもので窒息しないように備えて。

・吐きそうなら
体を横向きにして
「回復体位」にする

・体が冷えないように
毛布などで保温する

●寝かせるときは「回復体位」
体を横向きにして寝かせ、下側の手は前に伸ばすか、軽く曲げる、上側の手は甲を上にして、患者の頬の下に差し込み、気道を確保。体を安定させるために、上側の脚は膝を直角に曲げる。

忘年会で友人が急性アルコール中毒になったら……ERが教える　病院に行く目安とすぐに役立つ応急手当_1

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●教えて先生! ER pedia
お酒はほどほどにってどれくらい?

1日の節度ある適度な飲酒量の目安は、種類によって異なります。飲酒しても顔が赤くならないタイプの健康な男性の場合、ビール500ml、日本酒1合、焼酎 0.5合、ワイングラス2杯、ウィスキーダブル1杯程度。飲酒して顔が赤くなってしまうタイプや女性、高齢者は半量が目安です。