少林寺拳法の総本山を訪ねると…

「ショウリンジ」と聞いて、多くの人が思い浮かべるのは武道の「少林寺拳法」だろう。1947年に宗道臣氏が香川県で創始し、現在も国内外に多くの拳士がいる。

では、少林寺拳法は今回の「少林寺レーシング」と何か関係があるのだろうか。

取材班は香川県仲多度郡多度津町にある「金剛禅総本山少林寺」を訪れた。取材に応じた担当者はこう話した。

「まず、『少林寺』は『少林寺拳法』のみを指す言葉ではなく、中国の寺院『嵩山少林寺』などを意味することもあります。私たちの広報担当部署では、AIを駆使してインターネット上の動きを常に観測しています。その活動の中で、9月下旬頃には『少林寺レーシング』なる迷惑行為や動画がSNS上で拡散されつつあることは把握していました」


金剛禅総本山少林寺 

金剛禅総本山少林寺 

本山側も、騒動の存在は早い段階から把握していたという。しかし、その発祥については分かっていないそうだ。

「どこの地方の誰が最初に始めたのかは把握していません。今問題になっている迷惑行為の掛け声が私たちのことなのかは分からないので、そこは何とも言い難いです。しかし、『ショウリンジ!』と言っても言わなくても、誰かの迷惑になることをするのは良くないでしょう。中国の方が誤解して嫌な気持ちになってしまうかもしれませんしね」

なぜ「ショウリンジ!」なのか。担当者も首をかしげる。

「なぜ『ショウリンジ!』なのかは本当に分かりません。語感が良いとか、少林寺がテーマのアクション映画を観た後だったとか、そういうことなんでしょうか……。少林寺拳法には、180万人ほどの方々が登録しています。私たちだけでなく、世の中のためにも迷惑行為をする人が少しでも減ることを願っています」

交番への侵入や110番へのイタズラ電話は、警察の業務を妨げ、緊急の通報への対応に支障をきたすおそれもある。少年たちが面白がって叫ぶ「ショウリンジ!」。その由来が分からないまま、各地の警察が対応に追われている。

境内に掲示された開祖の教え
境内に掲示された開祖の教え
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班