「ほぼ裸」の大胆衣装に現場は無反応!?
――1989年に披露した「貝殻ビキニ」は、今も武田さんの代名詞です。そもそも、誰のアイデアだったのでしょう?
武田久美子(以下同) 当時の所属事務所の社長です。写真集の撮影中に「これどうかな?」って提案してくれたんですよ。
――あれほど大胆な衣装ですから、現場も盛り上がったのでは?
それが、全然で(笑)。誰も「おおっ!」とはならなかったんですよ。私も「ああ、そうね」くらいの反応でした。
当時は表紙に使えそうないい写真がなかなか撮れなくて、「それならこれで撮ってみようか」ぐらいの軽いノリだったんです。私もフォトグラファーも、あれほど話題になるとは思ってもいませんでした。
――貝殻を着けることに、抵抗はなかったんですか?
これがなんとも思いませんでした(笑)。「水着が貝になった」くらいの感覚ですから。当時は「3点隠れていればいい」という考えだったんです。
貝殻もスタイリングの方がきちんと作ってくださったので、私はそれを着けて撮影しただけ。特別な決意なんてまるでありませんでした。
――それが、今も語り継がれる1枚になったんですね……!
不思議ですよね。人を驚かせようと企んだことって、意外と空振りすると思うんです。逆に、偶然のひらめきが大きなものになったりする。
今回のサンゴ(写真集『Sango』内の代表的カット)も、撮影最終日の前夜に突然思いついたものですから。そういうところは似ているかもしれませんね。
――ちなみに、あの貝殻ビキニは今も保管されているのでしょうか。
撮影が終わった後に、ポーンッと捨てちゃったと思います(笑)。話題になるなんて考えていませんでしたから。













