意外とインドア派!?  好きな映画、女優、お笑い芸人

――音楽以外のカルチャーで、とくに興味あるのは?

映画はよく観てました。まったく働かずに、音楽と映画がサイクルの時期が20代前半にありましたね(笑)。

――お気に入りの作品や監督はいますか。

映画を好きになったきっかけは園子温ですかね。一番好きなのは『愛のむきだし』で、今でも満島ひかりさんのポスターをヤサに貼ってます。きっかけになったのは『冷たい熱帯魚』です。

――実際に起きた事件をモデルにしたサイコホラー映画ですね。

今、こいつ映画めっちゃ観るっていうわりに、園子温、しかも『冷たい熱帯魚』って、だいぶベタだなって思いましたよね? 安心してください、ちゃんと理由があるんで。映画のモデルになった愛犬家連続殺人事件、その犯人が経営してた店「アフリカケンネル」って、どこにあったか知ってますか?

――たしか埼玉県の…‥あ!

そう、ここ熊谷です。実際の店は犬を扱うペットショップだったのが、映画では熱帯魚店になってたり、いろいろ変更されてるんですよね。

――熊谷だったんですね。

地元では有名な話です。地元の人間として、近くにいた人たちから実際の事件の話を聞いたりとか、先に知っていたので、そのぶん、あの事件を映画だとこうやって表現するのか、映画ってすごいなって思って、そこから映画を好きになった……っていう話です。どうですか? 作品のセレクトはベタだけど、意外と深かったでしょ(笑)。まぁ全部後付けですけど。

――いや、ほんと話が上手いです。お笑いとかも好きですか?

別に詳しくはないですけど、けっこう見ますよ。芸人だと、金属バットとか好きですね。さらっと政治ネタを入れてくるところとか。それで言うと、2024年の「M-1グランプリ」の真空ジェシカの商店街ロケのネタも好きです。ツカミの「いや、今一番求められてるのは子育て支援だろ、お前がちゃんと否定しろ」のとこ、まじウけました(笑)。

――芸人さんとの付き合いもあるんですか?

そういうのはないですね。ただ、前にゴールドラッシュっていうハンバーグ屋で、芸人のアントニーさんに会ったんですよ。ネトフリの『地面師たち』観てたので、思わず話しかけたら、自分のこと知っててくれて。しかも、『地面師たち』に出てくるホストの楓が「ほんとの地元どこだ」って聞かれて「熊谷」って答えるシーンは、俺らからきてるって教えてくれたんです。

マジかよと思って、「監督の大根仁さんに『どんな役でもやるんで、いつかお願いします』って伝えといてください」って言っておきました(笑)。アイス・キューブが映画『アナコンダ』に出てるじゃないですか、ああいうの、やりたいんですよ。

――今後もしばらく活動はソロを続けていく予定ですか?

それについては、別に言いたくないとかじゃなくて、ほんとまだ何も決まってないですね。一人だと、自分だけで決めて好きにやれるので、まずはそれを楽しもうかなって。ライブもがんがんやっていくし。制作に関しては、俺は天才じゃないので、数打って当てるスタイルなんですよ。ただ、追ってくれたら楽しませます……という気持ちでやっていきます。

だから、どんどん曲作って、練習あるのみ。曲はだいぶ溜まってるんですよね。数か月で15曲くらい作れたんです。それこそ「Ryuchijyo」はジャブなんで、これからがんがん出していきますよ。なんで集英社さん、この記事の数字がよければ、連載よろしくお願いします(笑)。

#1「地元のディープなスポットを散歩」から読む

取材・文/おぐらりゅうじ 撮影/名越啓介