「ラッパーの前に、ヘッズ」楽曲を支えるG PLANTSの音楽観
――舐達麻の楽曲は、G PLANTSさんが作っていた部分も多い?
フック(サブの部分)は基本、全部俺ですね。『BUDS MONTAGE』もそうだし、自分が参加してない楽曲で書いてるのもありますよ。 案外ヘッズの方でも知らない人が多くて意外でした。
――詩的で、情緒的で、かつ韻が固い、あのリリックはどこから出てくるのでしょうか。
別に本とかいっぱい読んでるわけじゃないんで、普通に誰かの曲を聴いたり、漫画を読んだりして、いい表現があったら心に留めておく感じですね。とにかく音楽はなんでも聴くんで。「詩的で、情緒的で、かつ韻が固い」……そこ、大きい文字で書いといてくださいね(笑)。
――たとえば、この表現いいなと思ったリリックを教えてもらうことはできますか。
いくらでもありますけど、今パッと思い浮かんだのは、THA BLUE HERBの有名な『ONCE UPON A LAIF IN SAPPORO』の冒頭、〈北から日が昇ることに 慣れてないお前たちは 俺たちの存在そのものに 戸惑っているんだろう〉とかは、真似してえ(笑)と思いましたね。
さすがにまるまる楽曲で使っちゃうわけにはいかないんで、日常生活で使ってます。夜中に友達誘って「明日早いよ」みたいな返事が来たときに、「埼玉の北から日が昇ることに慣れてないお前たちは 俺の存在そのものに戸惑っているんだろう?」って返信したりしてます(笑)。
――ラッパーとして表に出るだけではなく、裏方的な役回りも得意そうですね。
ずっとストリートの現場を見てきてわかったのは、でかい箱を押さえたり、人が集まってきたり、誰かが神輿に担がれている時は、必ず下に担いでる人たちがいるってこと。でもラッパーって、自分が勝手にでかくなったと思いがちで。すぐ勘違いしちゃう人もいると思うんですよ。裏方の人を邪険に扱ったりとか。
なんなら、そういう態度のほうがかっこいいと思われてる節もある。HIPHOP的というか。ですが、今日のこの取材だって、企画を通してくれた人がいて、インタビューを原稿にまとめてくれる人がいて、写真を撮ってくれる人がいるから、世の中に出るわけだと思うんで、神輿の上に乗るのが自分だとしても、それは担がれているんだってことを忘れないようやってけたらなと。なんか好感度も重要っぽいんで(笑)。













