柔道少年が育った不良だらけの地元

――街を案内していただき、ありがとうございました。生まれも育ちも、熊谷市・籠原ですか?

G PLANTS(以下同) はい、生まれてからずっと籠原です。

――中学を卒業したあとは、高校へ進学?

高校は行きました。埼玉の県立高校で、いろいろな家庭環境の子たちを幅広く受け入れてくれる鬼定員割れの学校でした。わかりやすく言うと、漫画『ROOKIES』(森田まさのり)の野球やってないバージョンですね。

すぐお縄になるような不良も大勢いつつ、オタクもいれば、コミュニケーションがうまくとれない子もいたり。高校といったら、文化祭はとても楽しみなイベントだと思うんですけど、自分の行ってた高校は一般公開はありませんでした(笑)。招待者は保護者のみの授業参観方式で……。

子どもの頃から通う焼肉店で肉を焼く
子どもの頃から通う焼肉店で肉を焼く
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あ、野球といえば、俺の友達らがその高校で、血反吐吐く思いで野球に向き合って、埼玉の高校野球の地区予選で、ある記録を作ったんですよ。野球やったことないけど運動神経いい奴らを、野球命みたいな顧問の先生が一人一人説得して、重大な校則違反や足りたい単位を補填する代わりに「スポーツやるぞ!」「それが野球だ!」と言って野球部に引き入れて。

最初は楽しそうだなって始まったんですけど、夏の予選でなかなか3アウト取れなくて、守備の仲間達が炎天下で死にかけて、3アウトになる前に、4回表とかで試合終了。もうその時には60対0とかでした。正式な野球部員は2人しかいなくて、そのうち1人はマネージャーで、ほか全員が仮部員という斬新な布陣。

途中から登板した自分の仲間は「マウンドで俺のボークとフォアボールが猛威を振るった」って、鉄板のように笑いをとってました。

――学生時代、部活とかはやっていたんですか?

部活の前に、子供の頃から柔道を7年くらいやってました。でも行った中学には柔道部がなくて、それもあって遊び始めちゃった感じですね。

――そこから不良の道に?

いやいや、刺青だらけだし、不良とかヤンキーでめちゃ悪いことも何でもするって思われがちで、ほんとよく言われるんですけど、地元ではそんなっていうか、まず最初からそれで売ってないんで(笑)。

音楽で食ってる今でも、地元にこわい先輩はたくさんいるので、自分なんかは全然不良の道ではないです。そこはこの見た目でも勘違いしないように心がけてます。真面目でもまったくないんですが(笑)。

――友人や知り合いではなく、近所の人とかは今の活躍をどう見てるんでしょうか。

近所の人でいうと、実家の目の前に、子供の頃から兄弟全員めちゃくちゃ可愛がってくれてる大地主のおじさんがいて、売れたての頃は「お前チンピラでも始めたんか?」って感じだったんですが、今では「お前、歌で食ってるらしいじゃん」くらいにはなりました(笑)。ヒップホップとかまったく聴かない人からしたら、そんぐらいです(笑)。

取材・文/おぐらりゅうじ 撮影/名越啓介

#2「成功の裏側と1日7時間、1年半かけて入れた全身の刺青への思い」へつづく