アイドル本人ではなく幹部を逮捕した理由
逮捕された栗田・畑中両容疑者が幹部をつとめる「NAプロモーション」は、おもにメンズアイドルグループの育成・運営をしている芸能事務所。社会部記者はこう語る。
「過去にも同社所属の男性アイドルが、ファンの下着の中に手を入れたことを被害女性がSNSで発信したりと、悪い噂は絶えなかった。近年ではホストと同様、メン地下に貢ぐために立ちんぼ(路上売春)をする女性があとを絶たず、警視庁も警戒を強めていた。今回、アイドル本人じゃなく幹部を逮捕したのも、組織を抜本的に摘発しようという意思の表れだろう」
警視庁少年育成課によると、同社のメンズ地下アイドルグループは、1000円を支払えば1分間、推しのアイドルと写真を撮影しながら会話できる「写真撮影会」(チェキ会)やライブ代などで、月に1億円以上を売り上げていたという。
しかし、業界からの評判はよくなかった。都内でアイドルグループを運営する30代の男性は、同グループの印象についてこう語る。
「以前から『NAプロモーション』のアイドルライブでは、卑猥な行為が行われていると業界内で有名でした。過激なものだと、ファンの女性の胸の谷間に手を入れたりもしていたみたいです。
なかには、ファンとSNSでつながって『色恋営業』をしかけるアイドルもいて、それを本気にしてしまう女子も多かった。一度のイベントに数万円も使ってループ(チェキを何度も撮る)する子もよく見ました」