常連客は「ゲーム感覚で通っていた」
こうしてこの店の虜になってしまったUさんは、諭吉を何枚も握りしめて中野駅近辺をうろつくうちに、周辺のマンション事情にも詳しくなったという。
「施術を受けるルームはマンションの一室ですね。中野駅付近にめちゃくちゃたくさん部屋を保有しているようで、どんな常連客でも全部屋を制覇した人はいないでしょう。間取りは1Kがほとんどでしたが、ファミリータイプもありました。
部屋に待機している女性に料金を支払い、シャワーを浴びて施術スタートです。メンエスは風俗じゃないので男性器に触ることなんて基本的にないはずなんですけど、洗体のオプションをつけるとシャワーの際に男性器も含めて洗ってくれるので、僕は毎回つけてました」
Uさんがさらに続ける。
「施術ではまず、うつ伏せになって軽く体を揉まれますが、プロのマッサージ師でもないので特に気持ちよくはないです。その後、オイルをつけて密着マッサージや、仰向けでカエル足やよつんばいといった姿勢になり鼠蹊部マッサージをされます。メンズエステに通う人は基本的にMな人が多いので、この時間が好きな人が多いですね」
通常の「適法」メンズエステ店の場合、サービスはこうした仰向けオイルマッサージで終了だが、レンガ スパグループの独自色はここから濃度を増していく。
「いわゆる69の体勢になり、男性器を触ってくれるんです。それから射精をして終了です。毎月通っていますが性的サービスをしてくれないことは一度もありませんでした。それどころか人によっては、愚息をナメてくれたり、本番行為をしてくれる子までいました。こういった『今日はどこまでしてくれるんだろう』っていうのも、ひとつの楽しみになっていたと思います」
メンズエステだからといって極端にレベルが高い女の子が揃っているわけではなかったと語るUさんだが、ではなぜそこまでハマったのか?
「おそらくそれはゲームのような攻略性の高さです。女の子はコスプレした服は着てますがブラもパンティーもつけてません。施術後にこちらから『口でしてよ』って言うと『仕方ないなぁ。今回は特別だからね』としてくれる子もいれば、『ならお小遣いちょうだい』と言ってくる子もいて、そこは千差万別です。中にはこちらが何も言わずとも過激なサービスをしてくれる子もいて、そんなときは『今日はツイてる』とテンションが上がりました」
どうやら店側もこうした裏オプションを容認していた節があるという。
「一度、女性セラピストに、なんで例外なく性的サービスをしてくれるのか聞いてみたら『そういう流れでやるように店から教えられてるから』という答えが返ってきました。中には新人の子で、講習を受ける際に、『本番できる?できるかできないかで稼ぎが変わるよ』と店のスタッフに推奨されたという子もいました」