「慢心して、過信して、自分自身が心を失っていってたんじゃないか」
そして、関容疑者の本性があらわになったのは、自身が会員らから集めたカネに言及した部分である。
「さまざまな処理にね、結構お金がかかるので、ま、今ある資金はね、もうマイナスになって、お金がもう続かないので、廃業するため、返金対応はできかねるんですね」
関容疑者はその後、逮捕のXデーに備えて、YouTubeでも会員への呼びかけを行っていた。オンライン会議で明かした団体の解散の経緯などについて触れた一方、こんな言葉も残している。
「今までですね、うまくいきすぎたんですね、この3年間。浄霊の奇跡で、どんどん人がよくなっていって、救われていって、いろんな人たちが感謝の想いが結集して、スクエア(支部)がどんどん発展していき、人が増えていき、子どもも含めると2000名以上の方々が携わっていただいて。ま、うまくいきすぎて、私がね、過信していたのかなって。慢心して、過信して、自分自身が心を失っていってたんじゃないかというように思うんですね」
最後まで欲望のままに少女を手に掛けたという事件の真相を明かすことはなかった関容疑者。自らを信じ、ついてきた人々に見せた素顔は、「救世主」とはほど遠い姿だった。
さらに関容疑者は団体メンバーとのオンライン会議の終わり際、ある言葉をつぶやいていた。
「一厘(いちりん)の御霊(みたま)…」
関容疑者が以前に身を置いていた宗教団体の教義で、安定的な心理状態などを示す言葉なのだという。
暗転する身の上を嘆き、救世主を名乗ってきた男は最後は神に救いを求めたのだろうか。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
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