953億円つぎこんだ目標1千万人イベントは成功するのか?

だが、当選した原澤氏には大きな課題が待ち構えている。

「旭区と瀬谷区を会場に来年3月から192日間開催される『GREEN×EXPO 2027(国際園芸博覧会)』です。会場建設費と運営費で計953億円を見込み、目標の有料来場者が1千万人という大イベントです。目標入場者数が多すぎるとの声がありましたが、主催する協会は今年9月18日の時点でチケットの前売りが約260万枚に達しており、順調だとしています。一方、会場に直結する駅がなく、シャトルバスを運行させる計画ですが、人出が良ければ周辺が大渋滞するという不安の声が出ています」(地元記者)

横浜市役所(撮影/集英社オンライン)
横浜市役所(撮影/集英社オンライン)

横浜では開港150年の2009年に開かれた「開国博Y150」の有料入場者数が目標の500万人の約4分の1にとどまり、当時の中田宏市長(現富山1区選出衆議院議員)が大失敗が見えてきた会期中に任期を残して突然辞任する大混乱が起きたことがあり、博覧会には暗い記憶がある。

今回も、開催目前に行政責任者が交代する形になり、責務がのしかかる原澤氏の負担は大きい。当選確実が伝えられた直後のあいさつで原澤氏は、今後の課題の中で唯一具体的に園芸博を挙げ、「横浜市としてなんとしてでも成功させなければいけないものです」と緊張した表情を見せた。

行政経験ゼロからいきなり人口375万人の日本一の基礎自治体のトップになった原澤氏。最初の関門を突破できるだろうか。

横浜市長選の候補者ポスター 撮影/集英社オンライン
横浜市長選の候補者ポスター 撮影/集英社オンライン
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班