なぜフラブラをするのか? 一言で言えば…
こうしたマナー違反行為が起こる背景について、A氏はこう説明する。
「一言で言えば、承認欲求を満たすためです。実際、ライブ録音のマイクが入っていると、演奏の出来不出来に関係なく、フラブラをかまし、その録音のCDを周囲に見せて『このブラボーは俺だ』などと自慢する人がいるようなんです」
また、かつて存在したというオーケストラ特有の文化も影響している可能性があるという。
「今から40~50年くらい前には、地方オケとかにはファンクラブがあったりしました。そのメンバーが、公演を盛り上がるために意図的に意味もなくブラボーをしたり、クラブのメンバーで集まってブラボーの練習をするといったこともあったらしいのです」
子どもの頃から約40年にわたりクラシックのコンサートに通い、多いときで年60回も訪れるというA氏。フラブラには以前からよく遭遇しており、「5回に1回くらいはあるんじゃないでしょうか」と話す。
11日のコンサートでも、フラブラの後に“微妙な空気”が流れたと振り返る。
「当日は、オケ・指揮者・聴衆満場一致くらいの名演でしたし、そういうグルーヴというか雰囲気はありましたので、皆さん、演奏後数秒は余韻に浸りたい感じだったかなと思います。
(フラブラが起きたことで)オケと指揮者は、ガクッときているように見えました。聴衆側もズッコケるというか、フラブラの直後に『何これ?』的な微妙な空気が流れました」













