「日本航空の整備士をやっていたので羽田空港の内情に詳しい」
これとは別に原澤氏に対しては、横浜市ではなく東京都江東区に暮らしていることを挙げて市長の適格性を疑問視する批判もSNSで出ている。14日夜の演説で原澤氏が地元愛を強調したのはこうした声を意識しているとみられる。
もっとも、公職選挙法では自治体の首長になるにはその自治体に住まねばならないという要件はない。原澤氏自身は「東京都大田区で生まれて3歳から約50年を横浜で暮らし、両親が亡くなったため通勤の都合で今は江東区で暮らしている」との趣旨の説明をしており、これも市長の適格性が問われるようなことでもない。
ただ、市長になって横浜に「恩返し」をしたい、という主張には違和感をもつとの指摘がでている。2023年4月に行なわれた大田区長選で、自民党が支援する候補者選考に原澤氏が名乗りをあげていた、というのだ。大田区の自民党関係者が話す。
「原澤さんのことは区長選の候補者選考会の集まりで知りました。華々しい経歴ですが、実際に話をしても大田区のことをまったく知らず、当時党関係者内では『ちょっと厳しいよね』と言われていました。
大田区との繋がりという意味で『(原澤氏は)日本航空の整備士をやっていたので(大田区にある)羽田空港の内情に詳しい』というのがあり、本人もその経験を大田区との接点としてアピールしていました。
候補者選考の期間はだいたい2週間程度でしたが、原澤さんが大田区に来たのは(自分が知るのは)候補者選考の会を含めて2回だけでした」(自民党関係者)
結局、自民党は原澤氏ではない人物を推し、その人物が区長選で当選している。
「(原澤さんは)選考レースで候補者から外れたら、後は大田区に来ることもなく、あっさりしたものだなと思っていました。それっきり何をしてるのかも知りませんでしたが、横浜市長選の候補者に聞き覚えのある名前があるなと思って顔を見たら原澤さんでした。
正直、大田区の自民党関係者はポカンとなっていましたよ。大田区長選に出たかったんだから、何かしら大田区にゆかりのある区議選とか衆議院選に出るならわかるんですけど、違う自治体で挑戦するとは……。とにかく首長になれればいいのかってちょっと残念には思いましたね」(同関係者)













