「白鳥麗次再登場!の巻」(ジャンプ・コミックス73巻収録)
今回は、偽の札ビラをまいて現れる、自称「スーパー金持ち」白鳥麗次が何度目かの登場をはたすお話をお届けする。
いうまでもないが、紙幣をはじめ貨幣、銀行券、国債証券、地方債券、切手、印紙などの複製・印刷は法律で禁じられている。紙幣に似た外観の「おもちゃ紙幣」ですらNGなのだ。
麗次いわく「カラーコピー」とのことだが、コピー機やフォトショップなどの画像編集ソフトには紙幣を扱えないようにガードがかかっているのだ。
本作で麗次が持参した偽の一万円札は、1984年から発行されている通称「D号券」で、表面に福澤諭吉が印刷されているもの。令和の現代にもし白鳥麗次が再登場したら、やはり新札のコピー品を撒き散らすのだろうか?
ちなみに新紙幣には、「手触りで額面を認識できるよう、額面のインクが盛り上がっている」「パールインク」「肖像が三次元に見えて回転するホログラム」「赤外線を当てると発光する特殊インキ」など、さまざまな新技術や仕様を盛り込まれている。
そして見た目で一番目立つのが、「漢数字を廃して入れられた大きなアラビア数字」だ。漢字を読めない使用者への考慮とのこと。
各紙幣に採用された人物は……。
一万円札:富岡製糸場をはじめ多数の企業設立に関わった近代日本経済の父、渋沢栄一
五千円札:日本初の女子留学生にして女子教育の先駆者、津田梅子
千円札:破傷風治療法を開発した細菌学者で北里大学の創立者、北里柴三郎
だ。
それでは次のページから、どこか間抜けなドラ息子、白鳥麗次が現れての大騒動をお楽しみください!!