シンガーソングライターYUIの聖地としても囁かれ
しかしその松林は、地元民にとっても大切な松林なのだ。新宮町に本社を構え、工場の裏手に新宮海岸を臨む「博多ふくいち」社員は言う。
「新宮海岸はゆるやかな弓なりのカーブを描く白砂と青松の美しい海岸で、毎年多くの海水浴客で賑わいます。新宮町出身のシンガーソングライターYUIさんの聖地ともいわれ、多くのYUIファンもかつては訪れていました。また、県下屈指の沿岸美を誇る場所としても有名で、なんといっても海岸線2キロ以上にわたる、海風や砂から作物を守る目的から植林された『楯の松原』と呼ばれる松林の景観が最高なのです。
しかしそれもあって、このような悪さをする人が現れるんでしょうか。実は私も今回のような事案は初めて聞いて驚いてます。夜中とかなら誰にも気づかれないですが、わざわざ昼にそんなことをするなんて、見えてしまうじゃないですか。あまり騒ぎは起こさないでほしいのが本音です」
人気ファッション誌の編集者で同性愛者の男性(30代)もこう苦言を呈する。
「私らアラサー以降のゲイはある程度、隠れてコソコソみたいな、そんな感じで出会いを求めてきたものですが、若い世代の方だったり、最近のSNSにどっぷり浸かってる界隈の方は、倫理観がまちまちになってる印象です。
SNSに鍵をつけるでもなく、みんなに見えるように、見えて当然かのように、出会いを求めたりメンバー募ってたりしますからね。なんとなく、LGBT法案なども可決され、世間的に受け入れられるようになって、そういった行為や出会いも大っぴらにしていいというような風潮が出てきたのかもしれない。
だからといって、真っ昼間にそんな大勢でやったら目立ちます。もしかしたら地元の方々はこれまで目をつぶっていた部分があったのかもしれないですが、それに甘えずに、わきまえてほしいな、とは思います」
おそらく悪気はないとはいえ、このような白昼堂々の全裸逃走劇はできればないのが望ましい。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班