中村親方は「Aさんとは裁判で会ったのが最後なので…」
長女の虐待騒動から2年が経過し、すでに世間の記憶から忘れ去られようとしていたさなかに今回の事件は起こった。一緒に亡くなった男性との関係は明らかになっていないが、現場のタワーマンションでは住民たちに衝撃が走った。
「ちょうど子どもの送り迎えをしたあと、ここのマンションに自転車で戻ってきたら、エントランス前の道路に規制線が張られて封鎖されていました。救急車一台とパトカー数台、警察官と救急隊員の人たちが忙しなく動いていたので『これはただごとじゃないな』と思いました。同じマンションに住む方が、ちょうどエレベーターから出てくるブルーシートに包まれた2人の遺体を見たと興奮していました。
このマンションは2017年にできたばかりなので、『不動産投資』のために複数のお部屋を購入している方もいます。だから『この事件で価格が下がったら嫌だな〜』と肩を落とす人もいました」(高層階に住む30代女性)
タワマン近隣のクリーニング店の従業員はこう語った。
「ウチの常連客のなかに、今回事件があった19階のお部屋と同じ階に住んでる方がいるんですけど、『銃声などはいっさい聞こえなかった』と言ってました。あのマンションは6年前にできたばかりなので、きっと防音設備もいいんでしょう。その常連客も午前10時半ごろに自室のドアを開けたところ、廊下に救急隊らしき人が大勢押し寄せていてビックリされたそうです。その方はちょうど一週間前にエレベーターで今回亡くなった男性の方と居合わせたそうで、スラッとした見た目でとても50才には見えなかったと驚いていました。Aさんと思われる小柄な女性がお部屋に入っていくのも見たことがあるそうです」
大阪に住むAさんの父親は、記者の取材に口を閉ざしたが、Aさんの親戚は肩を落としてこう語った。
「Aさんは子どものころは家族と仲がよさそうでしたが、Aさんが成人してからは見かけなくなりました。ご家族は子どもへの暴行事件以降、Aさんの話をしなくなり、こちらも触れないようにしています。我々は亡くなったことも聞かされず通夜葬儀にも呼ばれていません」
中村親方(元・嘉風)も元妻の訃報を知らなかったという
「実は今年の3月に離婚をしており、もうあっち(Aさん)とは連絡も取ってないし、親族からの連絡もなかったので、私の耳にはなにも入っておりません。Aさんとは裁判で会ったのが最後なんですけど、別になにか話したとかではなく、姿を見ただけです。だから会ったっていうのもおかしな表現ですよね。亡くなったのが事実であれば、もともとは家族だったので、ご冥福をお祈りしたいという気持ちもあります。いまだに信じられません」
Aさんとその男性の間に何があったのか、今となっては知るべくもない。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班