彼にまともな金銭感覚など残っていません
何も仕事をしていない祐也被告が覚せい剤を手に入れることができたのは、やはり“甘すぎる親”からの“資金提供”が原因だった。
「今回の逮捕前には毎月の小遣いを減らされていて、それが原因で鬱っぽい状態もひどくなっていた。でも減らされたとはいっても、まだ月に100万円単位でもらっていました。長年、親を脅せばすぐに大金を引っ張ってこれたので、彼にまともな金銭感覚などありません。
祐也に物心がついた頃は両親が一番忙しい時期。お手伝いさんに育てられ、親の愛情をまったく受けてこなかった。そのぶん、金銭的には異常なほど過保護に育てられたのです。捕まる前に祐也が話していましたが、ひどいときは毎日5万円分の覚せい剤を買っていたそうです。月に覚せい剤だけで150万円、当時自宅マンションは南青山にあり、その家賃が50万円。あとは飲み代が100万円、合計で月300万円を使うこともあった」(A氏)
歌舞伎町のキャバクラなどで飲み歩いていた祐也被告。支払い時に手持ちの現金が足りないときは父親に電話をし、命令口調で金を要求していたという。
「親父さんが何十万円というお金を持ってきて、会計するんですよ。数年前にも見かけたことがありますが、もう82歳なのに、そんな使われ方して可哀想ですよ。三田さんは4度目の逮捕のとき『卒母宣言』もして、確かに昔ほど祐也にかまっていた様子はなかった。でも祐也が暴力沙汰を起こしたら、すぐにあの家族は示談に動く。やはり完全に突き放すことなど出来ないようでした」