20代前半から70代ぐらいまで、
色んな女性がいるから何人いるのかわからなかった
6年前に近所に引っ越してきたという20代の男性はこう証言する。
「ご挨拶に行った時から異様な雰囲気はありました。インターホンを何回か押すと、こちらの様子を伺うような目つきで30代位の女性が出てきたんです。母親のような人や子供もいるのに男性はお爺さんが1人いるだけで、普通の家族には見えなかった」
博仁容疑者は、たまに車で外出する以外は滅多に外で見かけられなかったが、いつもスキンヘッドに茶色や白色のハットを被り、サングラス姿でおしゃれには気を遣っているようだった。
男性はこう続けた。
「たまたま自分が洗車をしているときに『この車種○○だよね、良い車に乗ってるね』と声をかけられたことがあって、話してみると普通のおじいさんに感じました。ネコも飼っているようで、首輪をしたネコが2、3匹外で放し飼いになってました。
車はほぼ毎日、おじいさんと女性達が子供の送迎や買い物に使っていました。女性達は自転車で外出し、帰ってきても何故かすぐには家に入らず、18時ごろになったら家に入るという謎の行動をしてました。20代前半から70代ぐらいまで、色んな女性がいるから何人いるのかわからなかった。でも見た目は似ていて、みんな黒髪のロングヘアにメガネで地味な服装でした」
この男性によれば、同居している子供は小学校低学年の男女が1人ずつ。女性たちは総じて仲が良さそうで、2人1組で外出したり、70代ぐらいの女性と中年の女性、子供という組み合わせで散歩するケースも多かったという。
17年前の事件では、逮捕前に殺到したマスコミに「女性にモテる呪文があるんです」などと「ヒモ生活」の秘訣などを滔々と語っていた博仁容疑者。当時引き連れていた女性たちは下着が見えそうなほどの超ミニスカートばかりだったが、現在の共通項はメガネに変わったようだ。長い黒髪の美女揃いというのは変わりがない。
前出の20代の男性によれば、以前パトカーが近所の塀にぶつかって立ち往生していた時に、異常に怪しむ様子で3人くらい女性達が見に来ていたことがあるというから、奇妙な共同生活が再び捜査の標的になることを恐れていたのだろうか。期せずして訪れたデジャブのような事件は、どんな結末を迎えるのか。今後の捜査が待たれる。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班