父親は「12月に仕事の関係で実家を出て行った」
山本容疑者は昨年12月から女性宅に転がり込み、母子との同居を開始。調べによると2月22日午前9時ごろから、1階の居間で男児の右太ももを何度も蹴り、大けがを負わせた疑い。男児が意識を失っているのに気づいた女性が119番通報した。
同署によると山本容疑者は「男児が母親の財布からお金を盗んで注意したが反省しなかったので、頭に血が上って何度も蹴った」と容疑を認めており、計4回蹴った詳細を「1回目で両膝立ちになり、2回目で冷蔵庫に顔をぶつけ、3回目で尻もちをつき、4回目で床に倒れ込んで意識を失った」と供述しているという。また、男児に対して1月下旬から叩いたり蹴ったりを繰り返していたといい、同署は虐待が日常化していたとみて調べを進めている。
山本容疑者は長野県出身で、小・中学校時代からアルペンスキーの選手として活躍していた。実家で暮らす父によれば、山本容疑者は地元で結婚して小学校1年生の子供をもうけたが、離婚して昨年12月に「仕事の関係で横浜に行く」と実家を出てから連絡がなかったという。
父親が集英社オンラインの電話取材に答えた。
「私も、今テレビで見て名前を見て、ひょっとしたらと思っていました。今、私の妻に連絡して警察にむかってもらっています。息子は前の妻と離婚して今はてっきり横浜にいるものだと思っていました。あきる野にいるとは知らなかった…」(山本容疑者の父親)
父親によると山本容疑者は、私立高校を卒業後、都内で柔道整復師を育成する専門学校に進学した後は地元の市場で働いていたという。
「てっきり市場で働いていると思っていました。暴力だなんて信じられない。前妻との離婚の理由も暴力とか、そういうのではないと聞いている。新しいパートナーがいたことも聞かされていなかった」