夜中に玄関に出され「ごめんなさい」と懇願した5歳児
息子がしでかしたであろう事件を知らされ、父は終始狼狽していた。
一方、山本容疑者と同居するようになった女性はどんな暮らしぶりだったのだろう。登記簿謄本によれば、住宅は1995年に新築された木造二階建てで、2012年に親族とみられる男性に所有権が移っている。
近所に住む50代の女性がこう語る。
「家はリフォームされて、お子さんが産まれたときはご夫婦で近所にご挨拶に回られていましたし、親子3人でとても仲良さそうでした。お母さんは男の子をとても可愛がっていて、雑に扱っているところは見たことないです。動物にも優しく医療関係のお仕事をされていて、とてもマジメなかた」
庭先のウッドデッキではバーベキューがおこなわれ、家族の笑い声が聞こえていたという。
しかし「昨年10月ぐらいからは男児の父親の姿を見かけなくなった」と前出の女性が証言する。
「10月ごろに別居されたと聞いています。(山本容疑者を)見かけるようになったのは今年になってからです。中肉中背の茶髪の短髪で不潔感とかもないけど、いつも昼間に玄関先でタバコを吸っていたので、仕事はしていないのかなと思っていました。お子さんともよく外で自転車で遊んでいて、声をかけながら見守っていたので、悪い印象は受けませんでした。
ただ1月の上旬、真夜中の午前0時頃に外から泣き声が聞こえてきたので様子を見たら、男の子が外に出されてたんです。泣きながら『ごめんなさい』と叫んでいました。お子さんは悪いことをするような子ではなかった。『財布から金を盗った』と山本容疑者は言っているようですが、1人でどこかに買い物に行く様子もなかったし、出かけるときはいつもお母さんと一緒でお金を必要としていなかったと思います」
近隣では「男の子が山本容疑者に『静かにするから』と許しを請うようなことを言っていた」という証言もある
虐待した山本容疑者と母親は、オンラインゲームを通じて出会ってしまった。母親のYouTubeには多数のゲーム実況をする様子が残されていた。
大の大人、それも元スキー選手の強靭な足腰で蹴られた5歳児はたまったものではない。1日も早い回復を望むことしかできない。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班