テレビとは違い、普段はほとんど騒いだりはしません。
私自身、そういう竜ちゃんが好きでした
新型コロナウイルスの流行後は、恒例の竜兵会も開催できず。加えて、口論を口づけして和解する“キス芸”など、密な芸風も世の中に受け入れられ難い状況となったことが上島さんを苦しめることになったとも言われている。
――コロナ禍という状況が上島さんにとっては辛かったようですね。
基本は寂しがり屋なので毎日、誰かと会っていたかったんだとは思います。コロナが流行するまでの20年くらいは、ほぼ毎晩のように出歩いていましたから。
コロナ前は私自身が夜、一緒に食事することはほとんどありませんでした。ただ、コロナ禍になって夫婦で食事したり、一緒に過ごせる時間が増えたと喜んでいたら、あんなことになってしまい……。家族として大切な時間を過ごせたと思っている一方で、竜ちゃんにとっては不安を抱える日々だったとすれば、とても皮肉ですよね。
――普段の上島さんはどんな方だったのですか。
もの静かな人でした。一般の方にはテレビのなかで裸で走り回ったりしている印象が強いかもしれませんが、普段はほとんど騒いだりはしません。私自身、そういう竜ちゃんが好きでした。本当に繊細で、キュートで面白くて……。ただ、昭和の亭主関白というか、気難しい面もあって、気分がコロコロ変わる。そういう点では28年の結婚生活は振り回されっ放しでした。
――メディアを通じて知る上島さんは奥さんの尻に引かれているタイプかと思っていましたが、2面性というか亭主関白な面もあったのですか。
私が怒ると、すぐに土下座するんですけどね。
気分屋で、昨日まで美味しいと言っていたものを突然「2度と出すな!」と言い出すので、こっちは「えっー!」ってもうびっくりみたいな(笑)。言っていることと本当の思いが違うこともよくあって、たとえば出演したドラマの放送日に「今日、オンエアだよね?」と聞くと、「絶対に見ないで!」なんて言うんです。
ただ、出掛けて帰宅すると「どうだった?」と言い出し、「見ないでと言うから、見なかった」と返すと「なんで見ないの」ですからね(笑)。長い結婚生活でもわからないことはありました。