離婚調停中に「婚活パーティ!」「パパ活でタニマチ探し」と報じられ

典型的な「痴情のもつれ」でも原因かと、やがて記憶の隅に追いやられかねない事件であるが、実は死んでいた女性は、かつて人気力士の妻で、我が子を虐待したとして逮捕されたこともある女性だった。

亡くなった女性Aさん(左)と元関脇嘉風(現・中村親方) 写真/共同通信
亡くなった女性Aさん(左)と元関脇嘉風(現・中村親方) 写真/共同通信
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亡くなった女性はAさん。学生相撲出身で大相撲時代は関脇にまでのぼり詰めた人気力士、嘉風(現年寄「中村」、本名・大西雅継さん、41歳)の元妻で、2009年10月に東京・お台場のホテル日航東京で開かれた結婚披露宴には約500人が参列した。

しかし、当時すでに生まれて5ヵ月だった長女が小学校高学年になった2021年3月、Aさんはこの長女に対する暴行容疑で警視庁に逮捕された。虫刺され用の塗り薬「ムヒ」を目にこすりつけようとしたり、殴る蹴るの暴行を加える様子を当時、複数の週刊誌が報じ、動画や音声でもその虐待ぶりが世間に広まったうえでの強制捜査だった。

この逮捕劇の1年ほど前から嘉風夫婦は関係が悪化、離婚調停に入っていた。しかし、Aさんはここでも「離婚調停中に婚活パーティ!」「パパ活でタニマチ探し」と奔放ぶりを報じられる。
一方、2019年に引退した元嘉風こと中村親方も、引退を余儀なくされることになったヒザのけがは「故郷の大分県佐伯市が誘致した渓流下りが原因だった」などとして、同市を相手に約4億8000万円の損害賠償請求訴訟を起こすなど、世間を騒がせていた。