「平林さんとはお店で出会ったが交際していた」と供述
満たされることがなかったのか、平林さんが夜の街で使う金額は加速度的にどんどん増えていったという。
「特定のホストに大金を使っていました。百万円単位でお金がかかる、シャンパンタワーなどで派手に遊ぶこともありました。あるとき、親御さんから実家に戻ってくるよう言われて実家に戻りましたが、それでも夜中にタクシーで歌舞伎町に来ることもありました。
そんな状況ではありましたが、アイドルにだけは本当になりたかったみたいで、色々な事務所に売り込みに行っていました。なぜアイドルになりたいのか前に聞いたのですが、美人だった自分のお母さんみたいになりたいからって……」
憧れていたアイドルとは程遠い現実に嫌気がさしたのか、最後に会った時、平林さんは寄行もあり「情緒不安定だった」と友人は話す。
「1年前くらいに食事に行った時に、平林さんは『私はもう終わりだ』とこぼしていました。自分が理解されず落ち込んでいる時に、年上の男性にお小遣いやプレゼントをもらって自分を認めてもらったような気になっていたみたいです。SNSでも癒してくれる相手を探していましたし、そういった年上の男性がいたとは聞いていました」
「平林さんとはお店で出会ったが交際していた」と供述している石川容疑者。昨年12月には、二人の間で何らかの金銭トラブルがあったと見られている。
「昨年12月、石川容疑者は『スマホ決済アプリのカード番号を交流サイト(SNS)に公開された』と府中署に相談し、後に『私が教えたもので勘違いでした』と訴えを取り下げている。支離滅裂な供述も多く、今後、被疑者の精神状態などを詳しく調べるため鑑定留置する見込みだ」(社会部記者)
自分の居場所を探し続けた平林さんがたどりついてしまった場所で迎えた最悪の結果は、避けられなかったのだろうか。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班