小規模店もクレーンゲームを増やせばいいという問題ではない

プライズゲームの強みのひとつは客の回転の速さだ。ビデオゲームなら腕次第で1プレイで10分以上遊べることもあるが、クレーンゲームは一度の操作が10数秒で終わる。

クレーンで釣れる景品そのものにも人を呼ぶ力がある。人気キャラクターのぬいぐるみや限定商品が筐体の中に並んでいれば、それを見て「欲しい」と足を止める人もいる。景品そのものが、ゲームを遊ぶきっかけになるのだ。

クレーンゲームは1回のプレイ時間が短く、客の回転が速いうえ、人気キャラクターなどの景品そのものが集客につながるのも強み(写真/Adobe Stock)
クレーンゲームは1回のプレイ時間が短く、客の回転が速いうえ、人気キャラクターなどの景品そのものが集客につながるのも強み(写真/Adobe Stock)

では、小さな店もクレーンゲームを増やせばいいのかというと、川﨑氏は「そう簡単な話ではない」と語る。

「筐体をそろえる資金に加え、景品の仕入れや陳列、接客を担う人手がいります。ビデオゲーム中心の店がプライズゲーム中心へ移るには、機械だけでなく、店の運営体制自体を変えなければならないのです」

こうしてみると、昔ながらのゲームセンターは時代に合わなくなったようにも映る。ましてや、家庭用ゲーム機で世界中のプレイヤーとオンラインで誰とでもゲームを楽しめる時代だ。

だが川﨑氏は、今ある店が閉じていくこと以上に、深刻な問題があるとみる。