かつては暴力団組織に属し逮捕歴も
私人逮捕と称してさまざまな動画を上げ続けていた今野容疑者とは一体どんな人物なのか。今野容疑者を知る業界関係者はこう語った。
「中学卒業後に建設業などで働いていたそうですが、20代前半のときに九州で暴力団組織に属したと聞いています。その後、暴力団を辞めて不動産業で働いていた時期に転勤となり、東京に来たようです。
本人もインタビューで言っていますが、不動産業を辞めた後、デリヘルとメンズエステの経営をはじめて2年たたずに逮捕されています。メンズエステでルールを守らない客に対し違反金を請求し、脅すようなことがあったと疑われて恐喝未遂となったのですが、不起訴になったとか。それで逮捕後に始めたのが痴漢撲滅のYouTubeでした」
今野容疑者の「ガッツch」が痴漢や犯罪の抑止力になっていた可能性はある。また、今野容疑者の「本気で痴漢を撲滅するつもりでやっている」という真っすぐなキャラクターに共感していた視聴者も多かったかもしれない。
しかし、その過激さゆえか「ガッツch」は11月8日にYouTubeの広告収益を停止された。今野容疑者は自身のチャンネルで「今われわれは世間で私人逮捕系YouTuberと言われ、たくさんのご意見やご指摘、ご批判が殺到しております。その原因がわれわれにあるのも充分理解していますし、修正しないといけない部分も多数あると思います」と広告収益の停止の報告とともに述べている。
そして「この程度で痴漢撲滅活動をやめたくはありません」「やっと今、痴漢撲滅の炎が点火したと思っております」と熱く語り、今後の展望についてはこう語っていた。
「ガッツchとしてクラウドファンディングを開始させていただきます。≪中略≫年内に犯罪撲滅を目的とした政治団体を設立する予定です」
今後も痴漢撲滅などの啓蒙活動を政治団体として取り組む予定だったという今野容疑者。
「捜査権限を持たない一般人が、おとり捜査まがいの手法で私人逮捕を行うことにはさまざまな危険が伴う。報道媒体と比べても話が通じない、何をやらかすかわからないYouTuberは迷惑でしかないと警察も嘆いていますよ。警視庁として“見せしめ”の意味もかねた今回の逮捕でしょう。ほかの私人逮捕系YouTuber数人に対しても被害届がでていると聞いている」(社会部記者)
私人逮捕系YouTuberの逮捕はまだまだ続く?
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班