17年前の逮捕時に博仁容疑者が裁判で語っていたこと

17年前の事件では同居女性の知人を集団生活に引き込もうとして失敗、脅迫と強要未遂の罪に問われ、2006年5月、東京地裁八王子支部で懲役1年6月、執行猶予4年の判決を受けた。

この裁判で博仁被告は起訴状の内容を全て認めており、検察側の冒頭陳述によれば、2000年2月から、占い師の女性アシスタント募集名目で集めた3人と共同生活を始め、生活費を稼がせていた。

さらに、女性に友人らを連れてくるよう指示。部屋を暗くし、マントやとがった帽子姿で恐怖心をあおり、最終的に計11人の女性と同居するようになった。

渋谷容疑者は2006年の公判で「最初はジェットコースターで急降下させるように脅かして、その後はお化け屋敷のように脅かしながら逃げられないようにした」「子供のころにテレビで見たディズニーの番組で、気持ちを紛らすことができた。そんな世界を作りたかった」と供述している。

ただし、逮捕後は刑の執行を猶予してもらう「条件」として「女性たちには実家に戻ってもらって、自分は1人で生活する」などと表明、裁判長も「反省の弁の通り生活するように」と説諭していたのだが……。

反省していなかった? 渋谷博仁容疑者
反省していなかった? 渋谷博仁容疑者

魔怪人の「反省」が長続きしなかったのか、「虜」になった女性たちが言うことを聞かなかったのかどうかは定かではないが、要するにこの「ハーレム生活」は何一つ変わることなく存続していたのである。

実際、判決から1年余り経った2007年8月の週刊誌「フライデー」(07年8月17日号)で、彼はこんな発言をしていた。

「いまも10人の女性と一緒に暮らしています。昨年1月に私が逮捕される前に『騒ぎになるから実家に帰ったら?』と彼女たちを説得したんです。でも釈放されたその年の5月下旬には、一度出て行った女性たちも『やっぱり居心地がいい』とみんな戻ってきてしまいました。まったく、私みたいなオジサンのどこがいいんでしょうねぇ」

東大和警察署
東大和警察署

「現在も、私との結婚を望んだ26歳の女性と籍を入れています。彼女との間には2歳になる女の子がいるんです。これまでに、彼女たちのご家族が押しかけてきたこともあります。私は何の邪魔立てもしません。それで実家に引き取られた女性もいますが、多くはまた戻ってくるんです」

「セックスはしていますよ。男なら当然でしょう。フフフ。週にどれくらいの回数かは、彼女たちのプライバシーに関わるので教えられません。<中略>ただ私も年です。昨年末には、心筋梗塞で倒れ2度手術しました。これからは静かに暮らしていこうと思います」