「殺処分以外の方法はなかったのかというご意見はいただいております」

農林課によると、丹波市内でのクマの目撃情報は頻発しているが、今回クマが現れた住宅地での目撃は初めてだったという。住宅地に現れたクマはツキノワグマの幼獣だが、危険性はやはり高いのだろうか。農林課が続ける。

茂みの中に潜む子グマ(写真/丹波市役所提供)
茂みの中に潜む子グマ(写真/丹波市役所提供)

「今回の個体については、ある程度遠目から見ても幼獣であるということはわかりました。環境省のガイドラインにもありますが、幼獣であっても体重10キロであれば十分人を殺傷する能力はあります。捕獲後は放獣か殺処分するかどちらかしか選択肢がありませんが、住民の安全を守るため、完全にリスクを取り除くため今回緊急銃猟による殺処分が決定しました」

殺処分された子グマ(写真/丹波市役所提供)
殺処分された子グマ(写真/丹波市役所提供)
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ネットでは幼獣のクマの殺処分について「山へ返すべきでは?」「殺処分でなくてもよかったのでは?」など一部非難する声があるが、農林課にはどういった声が届いているのだろうか。

「色々な意見がありますが、殺処分以外の方法はなかったのかというご意見はいただいております。電話が鳴りやまないほどではありませんが、1日に数件はそういったお電話やメールをいただいていますね。

兵庫県においては、放獣するか、殺処分するかのどちらかの選択肢しかなく、今回の件に関しては放獣という選択は非常に困難であるとの判断です。人の生活圏に迷い込んで得た経験は当然クマも学習しており、再度(人の生活圏に)出てくる習性があるというのも聞いていますから」

9日以降、丹波市氷上町常楽の住宅地でのクマの目撃情報は寄せられてないそうだが、市内でのクマの目撃情報は相次いでいるという。引き続き注意が必要だ。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班