ツキノワグマ出没で県内初の緊急銃猟 目撃者は「最初は犬かと思いました」
クマが現れたのは丹波市役所から約700メートルの住宅地。住宅地の目と鼻の先には認定こども園もあり、屋外で行なっていた運動会の練習を急遽取りやめ、園内に避難させた。また、近くの小学校では、下校時に保護者に迎えに来てもらい、引き渡しをするなど、現場周辺は一時騒然とした。午前9時30分ごろクマを目撃し、110番通報した同町のボクシングジム「TAMURA GYM」の田村俊さん(47)が当時の状況を語る。
「朝ジムを開けて、何の気なしにジム前の道を眺めた時に、クマがいるのに気がつきました。最初はクマだとは思わず、黒い犬が住宅地の家と家を行ったり来たりしているのかって思いました。
大きさも柴犬くらいに見えましたし、誰かが飼いはじめたのかなって思ったんです。ただ、リードもしてないしおかしいなって。犬か? いや、犬ではなくブタかイノシシかとも思いましたが、よく見るとクマだとわかりました」
距離にすると50メートルほど先の住宅地にクマがいる、そう気づいたタイミングで、住宅地に顔見知りの住民が帰ってきたという。田村さんが続ける。
「クマがいることを知らずに戻ってくると危ないと思い、近寄ってクマがいることを教えました。その時、クマとの距離は10メートルくらいでしたが、子グマだというのは見てわかりましたから、なんとかなるだろうと。足で地面を踏んで見せると、クマは逃げていきました。すぐ近くにはこども園もありましたし、親グマが出る可能性もありましたから通報をしました」
通報を受け、捜索を行なっていた署員が住宅地近くの雑木林に逃げ込むクマを見つけたのが午前11時30分ごろ。その後、午後3時45分に市長が「緊急銃猟」の実施を指示した。丹波市役所農林課が経緯を説明する。
「最初、目撃があった住宅地から少し離れた事業用の倉庫にクマが入っていくのを警察署員の方が見つけました。それから倉庫を監視していたところ、クマが出てきて近くの茂みに潜んでいました。麻酔銃は茂みの中に潜んでいたクマに射撃しています。今回は麻酔で眠らせて完全に動かなくなった後に、薬による殺処分を行っています」













