ブドウやミニトマトも…国が注意喚起する食品

では、どのような食べ物に気をつければよいのだろうか。

こども家庭庁は2026年1月、教育・保育施設などに向けて、食品の誤嚥による窒息事故を防止するための注意喚起を行った。

あわせて周知された「食材整理表」では、窒息につながりやすい食品を、その特徴に応じて分類している。

特に注意が必要なのは、次のような食品だ。

① 丸く、つるっとした食品
ブドウ、ミニトマト、さくらんぼ、うずらの卵、球形のチーズなど。口の中で滑りやすいうえ、丸い形状のまま気道にはまり込むと窒息につながるおそれがある。乳幼児に与える場合は、4等分して丸い形をなくすなどの工夫が必要だ。

4つに切ることが推奨されている(NPO法人Safe Kids JapanのHPより)
4つに切ることが推奨されている(NPO法人Safe Kids JapanのHPより)

② 硬く、かみ砕きにくい食品
乾いた豆やナッツ類、アメ、ラムネなど。特に硬い豆やナッツ類については、消費者庁が5歳以下の子どもに食べさせないよう呼びかけている。小さく砕いても、気管に入り込む危険性が残るという。

③ 粘着性が高く、飲み込みにくい食品
餅や白玉団子など。のどに詰まると気道をふさぎやすく、こども家庭庁は幼い子どもへの提供を避けるよう注意喚起している。

さらに、普段から食卓に並ぶパンやリンゴ、ソーセージなども、食べ方や調理方法によっては窒息事故の原因となる。例えば、ソーセージは縦半分に切って形状を変える(太さや長さも調整する)。すりおろした生のリンゴを食べた後に乳児が窒息状態に陥り死亡したケースもあった。

重要なのは、食べ物の大きさだけでなく、硬さ、形状、粘着性、そして子どもの発達状況に応じて与える食品を判断することだ。

では、万が一、喉に詰まったらどうすればいいのだろうか。とっさの事態に備えて、親を含めて周囲の人間は緊急の対処法を覚えておく必要がある。