理想の上司を見極めるための10のチェックリスト
そこで、相手の本質を見抜くために、自分の上司の「いいところ」と「悪いところ」を全部書き出してみるのが有効となる。また、上司が嫌いなら、どこが嫌いかを言語化してみるのもいい。「なんとなく嫌い」で終わらせずに、明確に言葉にしてみると、自分の好みや価値観をつかむヒントになる。
なお、この見極めは決して性急に行ってはならない。少なくとも1カ月以上は観察期間が必要だ。その1カ月間は、積極的に上司のそばに身を置いたり、自ら上司と関わったりしてほしい。
また、いきなり上司にぐいぐい迫っていくと、相手は一歩引いてしまう恐れがある。だから、緩急をつけてテストすることをおすすめしたい。「こちらがこう出れば、相手はこう対応した」「別のアプローチをしてみたら、相手はこう反応した」というふうに、少しずつこちらの出方を変えて、相手のリアクションをチェックする。
部下だからといって上司を見定めてはならないなんて決まりは、まったくない。受け身ではなく、自ら動くこと。ここで、上司のどこを見ていいかわからない人のために、10のチェックリストを紹介しよう。ぜひ参考にしてほしい。
(1) 目を合わせていつもより元気に挨拶をしてみると、どういう反応をするか?
(2) 誰に対しても態度を変えず、同じスタンスかどうか。加えて、上にも下にも一貫した話の内容になっているかどうか?
(3) 自分の社歴やポジションに甘んじて、マウントをとってきたりしてこないか?
(4) 質問や悩みを相談したときに、その場しのぎの回答ではなく、根本的な問題解決ができるような回答かどうか?
(5) 上司のキャリアプランについての質問をしたときに明確な答えが返ってくるかどうか?
(6)会社の3ヵ年計画を尋ねたときに、答えられるかどうか?
(7) 1週間毎日朝イチで出社し、最後まで残って仕事をしたときに、どんな反応をするか?
(8)軽い差し入れを手渡すと、どういう反応をするか?
(9)ランチや飲み会に誘うと、どういう反応をするか?
(10)「チームで週に一度会議をしましょう」と提案すると、どんな反応をするか?