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スポーツ 2022.12.01

勝って賞賛されることはなく、負ければ戦犯扱い―権田修一にみる「正ゴールキーパーの矜持」

「少しタイミングが合わず、体が伸びきったところで、決められてしまった」日本代表の正ゴールキーパー、権田修一は11月27日のコスタリカ戦の失点を振り返り、悔しさをにじませた。勝って賞賛されることはなく、負ければ戦犯扱い。まともなメンタルでは務まらない、ゴールキーパーの矜持とは。

  • 小宮良之
  • #W杯
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ゴールキーパーとストライカーの類似点

「失点は背負うべき十字架」権田修一にみる“正ゴールキーパーの矜持”_1

「(シュートを止めるのに)それは必死ですよ。枠に飛んできたものはすべて、止めるしかない。さもないと、自分の存在感を出せないですし。例えばポゼッションを目指すチームだったら、それに長けている選手の方が有利ですが、自分は最小失点のところで戦わないといけないと思っているんで」

カタールW杯のドイツ戦、4本連続セービングなどで金星の立役者にもなったGKの権田修一は、その信条をこう語る。

もし仮にドイツ戦に敗れていたとしたら、自らが与えたPKで戦犯になる可能性もあっただろう。そう考えると、GKは損な役回りである。

手を使える特権を与えられた代わりに、失点の責任を全て背負う義務を負わされる。負けたら「あれは止められた」と心ない批判を浴び、常にミス探しをされる。

勝ったとしてもGKの貢献は目立たず、相手GKを奈落の底に突き落とした選手が「英雄」になる。なんという理不尽か。

「GKは何らかの形で失点に絡むもので。普段からそこからの切り替えはしっかりしているつもりです」

権田はドイツ戦を振り返って、毅然と語った。

「0−0でできるだけ行くというゲームプランが、PKを与えてしまったことで狂ってしまったわけですけど。(アルゼンチンを破った)サウジアラビアもそうでしたが、戦い切れば必ず勝機は巡ってくるので。(ドイツ戦は)後半にスペースが空いてきたら、チャンスは出てくると思っていました」

その言葉通り、権田は無心でチームを信じてゴールマウスを守った。失点を少しも引きずらなかった。悔しさは見せずに、むしろそれを燃料にして使い切ったかのようだった。

GKにとって、失点は背負うべき十字架のようなもので、それを下ろすことはできない。その重さをどう感じ、戦い抜けるか。無失点を続けられるGKは存在しないからこそ、特別なメンタリティが必要になる。

「失敗を糧にする」

それは大事だが、試合中は決してそこに執着してはいけない。忘れる、脳裏から払拭する、あるいは良い記憶に上書きできる特殊能力が求められる。さもなければ、一瞬の動きに迷いが出てしまい、失点を重ねることになる。

その点、GKは意外にもストライカーと少し似ている。失敗を修正するよりも、試合中はそれをリセットし、自分のプレーに向き合い、技術を100%出すことに集中。邪念や悪いイメージを断ち切れるキャラクターが必要だ。

だが、GKはストライカー以上に狂乱を身に纏っている。

どれだけ守り切っても、スコアレスドローでは「苦戦」と表現され、一抹の虚しさが残る。勝ってもスポットライトを浴びることはほとんどない。いや、それを求める人物はGKには向かないのだろう。責任だけを背負い、そこに矜持を見出せる者にだけ見える景色があるのだ。

「LOCO」

スペイン語で「イカれている」とGKが形容されるのは、少しも大袈裟なことではない。

記憶を肯定的に上書きする能力

筆者は15年ほど前、かつてのスペイン代表守護神で、2010年の南アフリカW杯で世界王者にもなったイケル・カシージャスにインタビューしたことがある。

――あなたは1999年に決勝で日本と戦ったワールドユースではセカンドGKでしたが、その悔しさが成長につながったのでしょうか?

GKと反骨について質問した時だった。

「いや、僕は出ていたよ。優勝したGKになったんだ」

彼は淡々と答えた。いや、そんなわけはない。記録は残っているし、そもそも日本との決勝戦だったから間違えようがない。しかしいくら言っても、彼は頑として「大会を通してファーストGKだった」と繰り返した。セカンドGK扱いに、やや気分を害したようだった。

カシージャスは記憶を肯定的に上書きしていた。それは無敵のメンタリティというのか。思えばゴールマウスに立った彼は、どんなときもシューターより精神的優位にいた。

それによって、相手の動きを見切った。「ガンマン」と呼ばれた1対1での対峙の強さは伝説的で、相手との間合いに一流ギャンブラーさながらで読み勝って、シュートを止めた。

「意味のない反復練習はしない」

カシージャスはそう言って、集中力を高めることと、メンタルのケアの方を大事にした。自分が100%のメンタルで、相手が少しでも動揺していたら、技術的にも負けない、という理論だろう。もっとも、ほとんどの選手がその領域には入れない。

カシージャスは最高にクレイジーなGKで、「GKの孤独」を楽しんでいるようにすら見えた。GKはディフェンスとの連帯感も求められるが、カシージャスはディフェンダーに対し、少しも容赦なかった。ゴールを守り切るためには彼らを駒のように使い、その役割ができない選手を罵った。そこまでやって、自分が100%を出し切ったら、「すべてを止められる」との自負を持っていたのだ。

精神をすりへらしながらも

11月27日のコスタリカ戦、権田は敗戦につながる痛恨の失点を喫した。相手が枠内に入れたシュートはわずか一本だったが、それを止められなかった。当たりが悪いキックだったため、ループシュートのようにタイミングを外された形になった。

ジャンプの最高到達点でボールに触れず、両手キャッチにいったような格好で、最後はボールがふわりとネットを揺らした。

「最後、枠に来たボールを止めるのが自分の仕事で。少しタイミングが合わず、体が伸びきったところで、決められてしまった」

権田はそう語って、失点の責任を受け止めた。本人が認めているように、自身のポジションも中途半端だったし、判断も悪かった。

だが、背景には味方のミスの連鎖があった。三笘薫がサイドの緩いディフェンスで入れ替わられ、伊藤洋輝は禁じ手の中へのヘディング、吉田麻也がパスかクリアかわからないキックをし、最後はフリーで打たれたシュートだ。

これはチーム全体の失点だが、繰り返しVTRで流されるのは、権田がボールを弾けず、失点した風景だ。

権田はかつてうつ病だったことを告白している。GKは多かれ少なかれ、心理面でギリギリのところに立っているだろう。たとえ誰かに指摘されずとも、試合で自分の失敗を見つけたら、脳裏に焼き付いて眠れない。

トレーニングで同じシチュエーションを再現し、失敗の回避にめどを立てて安堵しても、こびりついた不安は残る。それでも再び心を鼓舞して今日もゴールマウスに立つ。

そんな、すべてのゴールキーパーたちに祝福があらんことを願う。

取材・文/小宮良之 写真/スエイシナオヨシ

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小宮良之

こみや よしゆき

1972年、横浜生まれ。大学卒業後にスペインのバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。競技者と心を通わすインタビューに定評がある。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)『アンチ・ドロップアウト』(集英社)。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。

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