名将に必要な資質

8月17日、J1リーグ、ガンバ大阪の片野坂知宏監督の解任が発表された。J2自動降格圏の17位に低迷。残り10試合で、松田浩コーチが昇格する緊急人事になった。

片野坂監督は大分トリニータで実績を積んだ優秀な指導者である。J3からJ1まで引き上げ、J1でも上位の成績を収めた。6年目の最後のシーズンにはJ2降格も、天皇杯では決勝進出を果たしている。

しかし、ガンバでの就任1年目は、何をしてもうまくいかなかった。選手同士が試合中に罵り合う一幕は象徴的だった。実質、半年でクビだ。

監督のマネージメントは、日々が勝負になる。たとえ過去にタイトルを手にしていても、プレースタイルを確立していたとしても、何の保証にもならない。むしろ成功のたび、監督自身も、チームもそれに囚われる。

「監督のスパンは3、4年。それで一つのサイクルが終わる」

欧州では一つのセオリーで、大分時代の片野坂監督も4年目を境に成績は下がり続けていた。当時の再現に期待が高まったが、もはや同じことがガンバで通用するはずはなかった。

名将の資質とは何か? 世界の名将たちの言葉から紐解く。