8月19日にタイのラジャダムナンスタジアムで行われる「ラジャダムナン・ワールド・シリーズ(RWS)」で、元K―1 MAX世界王者のブアカーオ・バンチャメーク(40=タイ、旧・ポー.プラムック)とキックボクシングルールのエキシビジョンマッチで対戦する格闘家の三浦孝太(20=BRAVE)。
キックの試合は未経験。それがエキシビジョンとはいえ、ブアカーオのようなレジェンドとマッチメイクされるのは前代未聞だ。
三浦考太のタイでの人気は、想像を絶するものだった。到着した空港では夜中ながら多数のファンがお出迎え。街を歩けば女性ファンがひっきりなしに、2ショット写メを求めてくる。さらにレストラン、ホテルのフロント、フットマッサージ店と、移動するたびに人が群がってくるのだ。
Instagramのフォロワー数は、現在68万人超で、半数が東南アジアのファンだという。きっかけは、タイの人気女性格闘家が「イケメン格闘家発見!」とSNSで発信したこと。すぐさま人気が爆発し、今ではその人気がべトナムにまで派生している。
ハリウッドスターも顔負け⁉ キングカズ次男・三浦孝太「東南アジアで人気爆発」現地レポート
元サッカー日本代表FW・三浦知良の次男で総合格闘家の三浦孝太が、8月19日、タイで元K-1ワールドMAX王者ブアカーオ・パンチャメーク(40=タイ、旧ポー・プラムック)とエキシビジョンマッチを行う。実は今、東南アジアで三浦孝太の人気が大爆発。現地入りした彼に密着取材した。
インスタフォロワーの半数が東南アジア

本人はその自覚がまったくないまま、2日間で計10件のタイの媒体の取材をこなした。「いつから格闘技やっていますか?」「好きなマンガは?」「お父さん(三浦知良)からのアドバイスは?」と、判を押したように同じ質問が繰り返されるが、いやな顔一つみせずに取材に応じる。
「お父さんがずっとやってきたことを小さいころからそばで見てきたので、こういうのは当たり前のことだと思っています」と話すあたりは、さすがだ。
今回、父からは「力一杯、ブアカーオ選手の胸を借りて、よい経験をしてきてほしい」と言われているという。

途中、タイのワイドショーでコーナーを持つ二人組の人気オネエタレントから「こんなにかわいい顔しているんだから、格闘技なんてやめて!」「ブアカーオ! 孝太をいじめたら承知しないわよ!」と声をかけられると、ピュアな孝太は「もしかして男の人なんですか?」と問いかけ、周りが大爆笑する一幕も。

「ハンサム。韓流スターみたい」
タイのマスコミ向けに行われたプレスカンファレンスでも、同席したブアカーオよりも質問が集中する人気ぶり。その後に行われたファンミーティングでは、6000バーツ(約23000円)という、タイの物価を考えるとあり得ないほど高価なリングサイドチケット(2ショット写メ、特性トート、Tシャツ、ポスターに直筆サインの特典つき)をゲットしたファン200人が集結。

そのほとんどが女性だったが、なかには濡れたまなざしで孝太を見る男性も。タイのファンに「三浦孝太のどこが魅力なんですか?」と聞くときまって、「顔がいい。ハンサム。韓流スターみたい」との答えが返ってくる。そこで本人に「顔ばかりでなく、格闘技のスキルをもっと注目されたくはないか?」と聞いてみた。
「顔でもスキルでもどこでもいい。僕を好きになってくれるだけでうれしいです。格闘家として将来、絶対にチャンピオンになるとかそういう強い気持ちもまだなくて、とにかく三浦孝太を好きになってもらいたいです。インスタグラムどんどんフォローしてもらって(笑)。まだまだこれからですが、格闘技頑張りながら、今までにない型にとらわれない新しいスタイルのスターを目指したいです」
もう、どうにもこうにもあっぱれの清々しさなのである。今夜、行われるエキシビジョンマッチに注目だ。

取材・文・撮影/ヤナガワゴーッ!