MLBは8月2日にトレード期限を迎えた。ポストシーズン進出が絶望的となり、動向が注目されていた大谷に動きはなく、今季の残留が決まった。米メディアの報道によれば、ヤンキース、メッツ、ドジャース、パドレス、ホワイトソックスなど複数球団が大谷獲得に名乗りを挙げたという。ただ、今後も火種はくすぶり続ける。オフにかけて大谷の争奪戦が水面下で激しく繰り広げられそうだ。

そして、それを予感させるかのように、先月行われたMLBオールスターでは大谷の「2年連続MVP」獲得を予想する声が聞こえてきた。

MLBのトッププレイヤーが「MVP・大谷」と予想

今年のオールスターは、昨年と違いコロナ禍の取材規制は大幅緩和。ワクチンのブースター接種が条件だが、コロナ禍前のように両軍のクラブハウスでの取材が可能になるなど大きな変化があった。

そのため、球宴前日はオールスターに選出された全選手の会見が一斉に行われ、各ブースを忙しなく移動しながら選手に質問ができた。各選手の会見では日本メディアが質問しなくとも、二刀流・大谷の話題は必ず登場。初出場した昨季から一気にスーパースターへの階段を駆け上がった印象を受けた。

アストロズの右腕バーランダーは早くも大谷の2年連続MVPを予想し、「ちょうどクラブハウスで議論したところ。僕の答えは翔平。投打で良いシーズンを過ごし、MVPを勝ち取らないとは考えにくい」と説明。「ただ、他にもジャッジのような凄いシーズンを過ごす選手がいる。興味深い議論になる」と付け加えた。

そのヤンキースの主砲ジャッジは前半戦だけで両リーグ最多33本塁打と量産したが「MVP争いのフロントランナーは大谷」と早くも白旗を揚げていた。