【中村憲剛×佐伯夕利子対談 前編】スペイン・ビジャレアルの育成法から学ぶ「Doing」と「Being」の大きな違い_1
取材はJリーグハウスにて。

背番号「14」にちなみ「4」がつく日にオンライン対談

中村
いつも何かと佐伯さんには選手の育成のことで教えてもらっていますけど、こうやって対談というのは初めてなんです。佐伯さんが書かれた「教えないスキル~ビジャレアルに学ぶ7つの人材育成術」(小学館新書)を読んで感銘を受けてJリーグのある方に「佐伯さんにぜひつないでください」とお願いしたことが始まりでしたよね。

佐伯 
私のほうこそ「ぜひお話させてください」と。だってあの中村憲剛さんですから(笑)!私はスペインにいるので、オンラインで定期的に話をしていきましょうとなり、「1カ月に1回くらいでいいですか」と聞いたら、「いや、もっと頻繁に」と。

中村
10日に一度でしたものね。

佐伯 
川崎フロンターレでの憲剛さんの背番号が14だったので4日、14日、24日と「4」がつく日になりました。

中村 
僕の聞きたいことが多すぎて、日本時間で、日付を越えてしまうこともありましたよね(苦笑)。改めてこの場を借りて謝りたいです。

佐伯  
とんでもないです。フットボールを起点に教育の話だとか、今、抱える日本サッカーの課題だとか、憲剛さんの奥さまも一緒に(オンラインに)入ってくださるときもあって3人でいろんな話をするので、私のほうこそ全然時間が足りない。

中村 
妻までお世話になって、本当にありがとうございます。今は一回、中断している形なので、理事を退任されてスペインに戻ったらまたお願いしたいです。

佐伯  
だから、憲剛さんに直接お会いしたのは、帰国して先日の「シャレン!」(Jリーグの社会連携活動)が初めて。ずっとオンラインでしたから。

中村 
思わず「ナマ佐伯!」と言っちゃいました(笑)

佐伯  
私も「ナマ憲剛!」と(笑)