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ギャラだけもらって逃げる…美人局みたいなのが現れるかも

「実は、一時期は撮影数が激減して、月たった2本になったときがありました。目も当てられない状況で愕然としました」

灼けた肌に白い歯を見せインタビューに応じる、カリスマセクシー男優のしみけん(43)。記者の質問にジョークで返し笑顔をみせるものの、今、セクシー男優業界には暗雲が漂っているという。

【インタビュー120分】「酷いときは1ヶ月2本しか仕事がなかった」しみけんが語るAV新法のトバッチリ。「新人男優デビューはナシ、汁は消えました…」新たにできたリザーブ男優とは?_1
険しい表情のしみけん
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6月15日、「AV新法」と呼ばれる「AV出演被害防止・救済法(略称)」が成立した。
この法律は、アダルトビデオへの出演の強要を防ぐため、AVの制作メーカーなどに規制を求める法律だ。主な内容は以下の3点となる。

① 契約書面の締結・交付から1ヶ月間の撮影禁止
② 全ての撮影が終了した時から4ヶ月間は公表禁止(発売禁止ではない)
③ AVの出演から1年間(新法施行後2年は2年間)無条件で出演契約を解除できる。ただし、出演者は契約の解除をしても、損害賠償責任を負うことはない。

この規制によりAVメーカーだけでなく、「AV女優やAV男優も仕事に大きな支障が出ている」としみけんは説明する。

「AV新法ができてから『どうやったら法整備ができるのか?』っていうことで、みんながあたふたして、ほぼ全てのメーカーで現場が止まっちゃったんです。法案が提出されてから、約3か月でスピード成立して、しかも成立から2週間という速さでスピード施行もされちゃったから、業界側の準備が追いつかず、契約の書類ひとつにしてもどうしていいのかわからなかった。

ようやく最近は現場も落ち着いてきて、徐々に仕事ができる状況にはなってきましたが、以前のようには戻らないですね。というのも、僕の場合、『単体女優さんのデビュー作の担当』の仕事がほとんどなので。最近、メーカーがリスクを恐れて新人の採用数を減らしているんです」

【インタビュー120分】「酷いときは1ヶ月2本しか仕事がなかった」しみけんが語るAV新法のトバッチリ。「新人男優デビューはナシ、汁は消えました…」新たにできたリザーブ男優とは?_2
3か月で成立したAV新法に現場は混乱した

――なぜ新人女優の作品制作にはリスクがあるのでしょうか?

だって、ギャラだけもらって逃げる……美人局みたいなのが現れるかもしれないでしょ。新法以前は多くて50本、少なくとも月20本程度の撮影だったんですが、今夏は2本の月とかもあって、それこそ新人で糞を食っていたときより仕事がない状態でした。今はだいぶ戻ってきていますが、AV全体の撮影本数が減っているので、月に15本程度です。つまり、新人女優さんのデビューは25%減になりました。

さらに男優のデビューはメーカーが大いに警戒していて、新人が生まれにくくなっている。僕たちみたいに10年20年やってる人間は契約を今さら取り下げないけど、初めて出演する男優は女の子とエッチだけして契約を解除する可能性もありますからね。