〈全国初・AV新法違反で摘発〉FC２違法動画で逮捕の、なんちゃってAV監督／男優“ハメハメジャッキー”こと角谷がAV新法違反で再逮捕

無修正のわいせつ動画を動画販売サイト「FC2コンテンツマーケット」に公開したとして警視庁保安課は11月14日、わいせつ電磁的記録記録媒体陳列容疑で、映像制作会社役員の角谷貴史容疑者（50）を逮捕した。

「これまでにもFC2へのわいせつ動画投稿に関連した事件は何度もあり、警察は目をつけてきた。本件は昨年12月に情報提供があり捜査がスタート、角谷は仲間と『グレイスエンターテインメント』という会社をたちあげ、2016年7月からFC２上で動画販売を開始、自らが男優もつとめていた。今回の被疑事実は6件だが、これは氷山の一角で、324本の動画が確認されている」（社会部記者）


かつて角谷容疑者と親交のあった映像会社関係者は「彼は業界の要注意人物だった」と証言する。

「角谷はかつてAV業界に在籍し複数の作品にかかわってきました。日焼けした肌でいつもブランドものの洋服を着て、物腰が柔らかく温厚な雰囲気でした。童顔ということもあり実際の年齢より若く見え、一緒に仕事をする女性からは不快感をもたれなかった。

ですが以前、あるAV女優を騙す形で無修正動画に出演させたとして業界を干されているんです。やり口は非常に悪質で、デビュー間もないあまり売れていない熟女の企画女優にターゲットを絞って声をかけていました。AVの撮影現場でグルになっているヘアメイクが女優と連絡先を交換し、ヘアメイクは撮影後その女優と飲みにいき、仕事がないなどの悩みを聞く。それで『だったらプロダクションを通さずに仕事を受けてもバレないですよ。お仕事紹介しますよ』などと持ちかけ、無修正動画を撮影しました。

このような個人間の撮影を業界では個撮といいます。AV業界では個撮や無修正はご法度。この行為がバレて角谷は業界を出禁になり、その後は個撮をメインに生計をたてていた」

ある業界大手団体役員によると、海外アダルト動画販売サイトにおいて個撮はすでに1つの人気ジャンルになっているというが、トラブルも多いという。

「個撮は契約書がないまま撮影するケースが多く、本番行為や変態プレイなど出演女性の意思に反して出演させられている。なかには無修正やレイプまがいなことをすることもあり、犯罪の温床となっている」（大手業界団体役員）
　
6年間で8200万円以上の利益をあげた角谷容疑者。「尾張屋本舗」「ハメハメジャッキー」といった複数の名義やハンドルネームを使い分け、動画を拡散させてきた（※動画やブログはすでに削除されている）ＦＣ2内にはファンも多かったという。

「都内の自宅兼スタジオやホテルで『丸め撮り』と警察からいわれる『ハメ撮りを納得させる手法』で20代～50代の女性を次々と撮影し、動画1本1280円～1980円でFC２内で販売していた」（前出・社会部記者）

実は角谷容疑者、複数の出演女性に対し動画が無修正であることを告げずに出演させていた。
知らぬ間に自身の無修正動画をネットにアップされた被害女性のA子さん（40代）は、記者の取材に肩を落としながら答える。

「知人を介し仕事を紹介され、大手メーカーの適正AVの作品だと角谷から説明を受け、出演しました。当日、契約書のようなものにサインはしましたが、控えは渡されませんでした。適正AVの場合は必ず控えを渡されることを後から知人に指摘され、それでおかしかったとわかりました。
その後、知人から『これ、あなたじゃない？』と指摘され、無修正で出ていると知ったのですが…。違法な作品だと最初から知っていたら当然出ませんでした」

A子さんの出演料は5万円だった。出演者のなかには、わずか2万円のギャラの女性もいるという。
捜査に協力したある情報提供者は嘆く。

「少なくとも40人以上の被害者がいて、全員が無修正であることを知りませんでした。無修正であることを知り、ショックで泣きだしてしまった女性もいます。
しかも、このような個撮動画の場合、配信者はアカウントをいくつも持ち、ブログやまとめサイトなど様々な別のサイトで拡散もするため、どれが本物なのかを特定することも非常に難しい。周囲への身バレを恐れてか警察に行くのを躊躇する女性も多いのが現状です」

逮捕後、角谷は「簡単に利益がでて手軽さがあった』と供述しているという。