「乳首切除」が話題のギタリストMiAの意外な恋愛事情「彼女、いたことないんですよ」「好きなタイプは水商売の女性かセクシー女優さんです」
乳首を切除したことで話題となったギタリスト、MiA(みゃあ)。GACKTやToshI、HYDEからサポートのオファー受けるなど、そのギターの腕前は超一流だが、そんな彼をかたちづくった生い立ちに迫る。
「あの時代にトー横があったら僕もキッズになっていた」
――小学生のときはどのような子供でしたか?
MiA(以下、同) K-1選手になりたいと空手を始めて、学校にほとんど行かずに道場に通っているような子どもでした。
――登校拒否をしていたのですか?
早起きが辛くて……。遅刻すれば怒られるし、給食も嫌い。だったらもう、学校は行きたくないな、と。9時半に道場に行って夕方、家に帰る毎日でした。

8月に乳首切除を報告したMiA
――お母さんはなんと?
ひとりっ子でしたけど、親からの干渉はありませんでした。
でも母が超絶メンヘラで、どこに地雷があるかわからないタイプの女性で……。
だから家にいるときは存在を消してたし、家になるべくいたくなかったんで道場に逃げ込んでたって感じですね。あの時代にトー横があったら僕もキッズになってたかもしれません(笑)。
――複雑な家庭だったんですね。
両親は17歳同士で結婚して僕を産みましたが、父はあまり家庭を顧みないタイプだったから母も大変だったんだと思います。
過干渉ではないだけよかったけど、同じ部屋にいるだけで怒鳴られたりと、とにかく触れちゃいけない人で、僕がどういう行動をとったらこの人は怒らないんだろうと冷静に見ていました。

インタビューに応じるMiA
――当時の心の支えは?
それこそ空手道場や大山倍達を描いた『空手バカ一代』ですね。大山さんの「売られた喧嘩は買え!」という教えに基づき喧嘩は威勢よく買ったみたいな。ただ非行に走ることはありませんでしたよ。
「コナミは僕の原点です」
――音楽との出会いはいつですか?
中学1年です。ゲーセンでコナミの『beatmania』『Dance Dance Revolution』『drummania』『GUITARFREAKS』といった音ゲーにハマったんです。
で、“ギタフリ”でDo As Infinityを知って、「この曲を弾きたいなあ」とギターを始めたのがきっかけです。
だから(ギタフリの発売元の)コナミは僕の原点ですよ。

――そこからバンドに捧げた青春時代。
中2でDo As Infinityのコピーとか、オーソドックスなメタルをやるバンドを組んでライブハウスでやってました。ヤマハ主催の音楽コンテスト「TEENS' MUSIC FESTIVAL」(現Music Revolution)にも出てましたし、当時は自分のギターに今以上の自信がありました。「誰よりも練習したし、俺より速く、うまく弾けるやつはいない」って。
――そして一流ギタリストである現在に至ると。MiAさんのギター哲学を教えてください。
僕自身はアーティストっていうよりも、あくまで裏方ですね。
ボーカリストが前にいて、気持ちよくカッコよく歌えるようにする仕事、言ってみれば照明さん的な立ち位置だと思ってます。もちろん「前にぐいぐい行け」って言われたら行けるし。気配を消すこともできるし。

掃除が超苦手だというMiA。デスクワーク用の“玉座”には趣味で集めた鎧や甲冑で埋め尽くされるなど、部屋はとにかく物が多い
――幼いころ、母親に対して気配を消してきた経験が生きたと。
そうですね(笑)。
――現在のお母さんとの関係は?
僕、高校1年からひとり暮らしを始めて、それ以降、ほぼ実家に帰ってません。さすがに家の電話はわかるけど母のケータイ番号も知らない。
母は47歳になってると思います。元気にしてるといいですけど……いま振り返ると、子どもが子どもを育てたらあかんなと。
「彼女、いたことないですよ」
――MiAさん自身は結婚願望は?
まったくないんです。子孫残したいとかも一切ない。こればかりは理屈じゃなくて、単純にない。
まあ、正直に言うと、自由を奪われそうで自分の生き方にはマッチしてないって感じというかな。養子をとるのもありですね。血のつながりに価値を感じなくて、“自分の子ども”は“地球の子ども”ってくらいこだわりがないです。

――実際の女性関係のほうはどうなんですか?
彼女、いたことないですね。ちゃんとした初恋とかもないし、「付き合って」と言われて「まあいいけど」みたいな感じでそれらしい関係になっても、僕が自由にしてるんで、女の子から離れてっちゃう。
――好みの女性は?
水商売の女性かセクシー女優さん。スタイルはグラマラス。自分が商品の女性が好きです。
――そ、そうなんですね……。性格的なタイプは?
ホスピタリティのある子が好き。余計な一言を言っちゃうような空気が読めない子はめっちゃ嫌いなんですよ。
ホスピタリティがあって空気が読めて、賢い子。交友関係が悪くないか、運気が悪い人と仲良くないか。運気と引きが強い子かな。あったら、僕、一瞬でわかります(笑)。
あと、掃除ができて、エクセルが使える子、請求書とか領収書、経理もお願いしたいかも(笑)。

MiAが真の恋に落ちたのは後にも先にも、ギターだけだったということか。
取材・文/河合桃子
集英社オンライン編集部ニュース班
撮影/髙橋定敬
関連記事
新着記事
特攻服の不良たちも血相変えて逃げた三多摩のジェイソン、警察との口激バトル…伝説の暴走族雑誌『ティーンズロード』初代編集長が語る「誌面NG秘話」
『特攻服少女と1825日』#2
幹部は全員大学進学という大分の異色レディース「烈慰羅」。他とは一線を画す初代総長ゆきみの特異な生き方〈伝説の“暴走族雑誌”「ティーンズロード」〉
『特攻服少女と1825日』#1
【猫沢エミ ファミリー珍話に寄せて】エッセイ「猫沢家の一族」

とろサーモン久保田が本気回答!「男はしゃべってなんぼ、しゃぶられてなんぼ」とアドバイスする28歳男性の悩みとは〈立ち呑み人生相談#1〉
とろサーモン久保田の立ち呑み人生相談#1
