〈愛知14歳少女・母親刺殺〉妹の目の前で起きた惨劇…現場となったマンション住人は「普通のオシャレな女の子」「親子仲は悪そうには見えなかった」

調べによると娘は自宅マンションの一室で6日午前１時すぎ、同居している母親の腹部を包丁で刺して殺害しようとした疑い。
犯行の約5分後に母親とみられる女性の声で「腹を刺された」と119番通報があり、救急隊と津島署員が現場に急行、その場で警官が母親を刺したかどうかを確認したところ、娘は無言でうなずいたという。
母親は近くの病院に運ばれたが、出血性ショックで約４時間後に死亡した。

母親は居間に敷いた布団の上でうつ伏せに倒れており、近くに凶器とみられる血のついた文化包丁（刃渡り17センチ）が落ちていたという。社会部記者が語る。

「一家は母親と娘、さらに小学生の妹の３人暮らしで、犯行当時は妹も現場にいましたが、ケガはなく無事でした。
犯行に及んだ中2の娘は大治町に隣接する名古屋市内の公立中学校に通っていたものの、不登校気味だったようです。しかし、学校や家庭内でのトラブルの報告もこれまでなかったため、警察もノーマークで、7日に遺体を司法解剖し、動機の追及など慎重に捜査を進める方針です」

同じマンションの住民によれば、母親と娘2人の一家は仲睦まじかったという。

「こちらに引っ越して来られたのは3、4年前くらいだと思います。お父さんらしき男性は見たことがなく、お母さんとお姉ちゃんと小学生の妹の3人暮らしのはずです。
姉妹は夕方になると、よくマンションの駐車場でボール遊びをしていました。何週間か前にはお母さんと姉妹の3人で車から降りてくるのを見かけましたが、仲が悪そうには見えませんでした。車は、白い軽自動車で、車内には子どもが好きな人気アニメのキャラクターのグッズがたくさんあり、お子さんのことを考えているようにみえました。
お姉ちゃんが不登校というのは報道で知りましたが、オシャレしてる普通の子という感じですよ。地味でも派手でもなくて、長めの黒髪でショートパンツとか穿いてる印象です。
そんな装いで、ひと月ほど前にも夕方どこかに出かけるのを見かけました」

一家の部屋から大きな物音や、言い争う声がしたことなどはなかったという。

「お母さんの職業はわかりませんが、何かしらお仕事はされていたと思います。
ここの家賃はウチが3LDKで8万円台なので、間取りが同じくらいなら仕事してないと払えないと思います。
最後にお母さんを見かけたのは数日前。そのときはお姉ちゃんはいなくて、妹さんだけ連れて車でお出かけしていました。
昨日の夜中、救急車とか消防車のサイレンで夜中の1時30分くらいに目を覚ましましたが、まさか同じマンションで事件が起きてたとは思いませんでした……」

不仲ではなかったといわれる母親をなぜ刺し殺したのか。少女の供述が待たれる。

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取材・文／集英社オンライン編集部ニュース班