6月某日、この日もゆきぽよは黒いキャップを目深にかぶり、オーバーサイズのTシャツにスポーツタイツというジョギングスタイルで自宅マンションを出てきた。「集英社オンラインです」と声をかけると、驚いた様子で立ち止まった。
突然の記者の訪問に当初は驚いた様子を見せたものの、持ち前のギャルノリなのか「ウケる」とでも言わんばかりの笑顔を浮かべ、「なんですか?」と尋ね返してきた。
〈ゆきぽよ(26)を直撃!〉あの騒動、男の趣味、夜遊びは?60本決まった番組がなくなり実家にずっと引き篭もり…「終わった」といわれてもギャル道を貫く信念とは…
「一度見ていけただければ彼女の成長がわかると思います」マネージャーのこの一言が発端で集英社オンライン取材班はゆきぽよのハリコミを開始した。ゆきぽよといえば言わずと知れた生粋のギャルタレント。さぞかし派手な私生活を送ってるのかと思いきや、すっかり仕事漬けの日々を送っていた。かつて人気絶頂だったギャルタレントの“今”を直撃した。
昔から人を殴ったりしていたんですか?の質問に…

ゆきぽよを直撃(撮影/集英社オンライン)
――実はマネージャーから『ハリコミしていい』と言われてハリコミさせてもらってました。
「ええっ?マジ?」
――ええ。許可を得てハリコミしていました。6月22日は墨田区内のプロレス道場でトレーニングされたと思いますが、リングの上で女性を殴ってましたよね? さすが元ヤンキーだなって思いました。
「ええと、私、ヤンキーじゃなくて、ギャルなんですが(笑)」

名刺を受けとるゆきぽよ(撮影/集英社オンライン)
――そうでした。一応聞いておきますが、昔から人を殴ったりしていたんですか?
「してないです。したことないです」
――ほんとですか。プロレス道場で馬乗りになって女性を殴っているゆきぽよさん、かなりサマになっているように見えました。

次回映画がプロレスラーの役のため道場でレッスンをうけていた(撮影/集英社オンライン)
「初めての経験ですよ(笑)。あれは今度出させてもらう映画の役作りでプロレスのトレーニングをしていました。プロレスは初めての経験ですけど、キックとかの攻撃をすごい褒めてもらえました」
――やはり昔のヤンキー時代の経験が……
「私ヤンキーではなくてギャルですってば!」
お母さんも私のせいで仕事をやめちゃったりとか、いろいろありました
――ここ最近毎日ジョギングされているようですが、映画の役作りのためなんですね。どんな役をやるんですか?
「ヒールっぽい感じのプロレスラーの役をやるのですが、週に2、3度はプロレス道場に行きトレーニングしています。もともとのモデルのほうに少しでも近づけるように自主的に走りこんでいます。役的にはめちゃくちゃ戦うことも多いし、主人公の同期で話の中心になる役なので」

走り込みをするゆきぽよ(撮影/集英社オンライン)
――ゆきぽよさんは過去には男友達の件でいろいろありましたね。一応お聞きしておきますが違法なクスリはやったことはありますか?
「ないです。私から進んでやりたいと思ったこともないし、やりたいと言ったこともないです」
――過去の騒動に関しては今はどのように思っていますか?
「私がクスリをやっていなくても周りの人たちに本当に迷惑をかけてしまいました。反省をたくさんして、向き合って、どうしたらいいんだろう?って考え尽くしました。今は目の前にあるものをひとつひとつ丁寧にこなしていくことしか考えていないです。過去のことはあまり見てないですね」
――今は笑顔で話せるようになったようですが、当時はだいぶ追い詰められたのではないですか?
「当時はめっちゃ辛くて毎日泣いてたし、なんだろう? 『今、死にたい』みたいな。近くをでかい車が通った瞬間に『あ、この車に轢かれたら死ねるのにな』とか、ビルにいる時なんかは『この高さから飛び降りちゃえば死ねるのにな』とかそういうマイナスな気持ちのほうが多かったです」

直撃に応えるゆきぽよ(撮影/集英社オンライン)
――それは騒動直後のことですか?
「騒動直後です。60本くらい決まっていたバラエティ番組が一気に全部なくなって、宙ぶらりんの状態になってしまったり、家族にもいろいろ迷惑をかけてしまいました。ウチはお母さんも顔出ししてたので、お母さんも私のせいで仕事をやめちゃったりとか、いろいろありました。
私自身も1年無収入でしたし、薬物をやっているって勘違いされてやってないと言っても信じてもらえなかったり……。もちろん信じてもらえないのは仕方のないことだとは思いますが、やっぱりしんどかったです」
――周りの見る目が変わってしまった?
「わかってくれる人はわかってくれたのですが、なんて言えばいいか、“薬物”って目で見る人はいましたね。状況的にSNSも更新できなかったし、フォロワーが20万人減りました。このときは人の目が嫌で、実家にずっと籠っていましたね」
――騒動後、ご自身のなかで変わったこととかはありますか? 以前はヤンチャなかたと付き合うことが多いとおっしゃってましたが、男性の趣味など変わりましたか?
「あの騒動から初めて会う男性には『一応確認なんだけど捕まったことない?』とか『警察のお世話になったことないですか?』と確認するようになりました。あと、本名をちゃんと聞いてググるとかするようになりました」
叩かれても芸能界は続けようと思っていた
――遊ぶ場所とか行く場所も変わったりしましたか? クラブによく行くというイメージがありますが。
「そうですね。渋谷とかは買い物とかネイルでは行きますが、クラブとかはほとんど行かなくなりましたね。夜バチバチにメイクして『クラブ行くぜ』みたいな感じはなくなりました。朝まででかい音楽きいて『ギャー」ってでかい声で朝まで騒ぐのに疲れちゃって……。次の日の体調考えて、近所のバーとか居酒屋とかおでん屋さんとかを開拓していくのが、今は好きですね」

帰宅するゆきぽよ(撮影/集英社オンライン)
――芸能活動を辞めようと思ったことはありませんか?
「そうですね。15歳から『egg』に出ていて他の働き方を知らないというのもありますが、芸能の仕事をやめて他の仕事につくことも考えましたが、結局私にはできなかったです。バラエティでギャルタレントや女優になるのが無理なら、ギャル受けするコスメを作りたいとかそういうのはたくさん考えました。でも実際に何をしても叩かれている、それでも芸能は続けようと思っていましたし、今も思っています」
――仕事に対してすごく前向きに熱心に取り組んでらっしゃるのは、ハリコミをして伝わってきました。しかし、真面目になりすぎると持ち前のギャルっぽさもなくなってしまうのではないですか?
「それは大丈夫です。そもそもギャルって見た目とか行動じゃなくて、ポジティブマインドなんだと思うんですけど、それはなくなることはないんで。仕事の取り組み方は変わっても、その辺はなーんも変わらない」

直撃にこたえるゆきぽよ(撮影/集英社オンライン)
――ゆきぽよさんは今後どんなギャルタレントになりたいですか?
「なんだろう? ギャルタレントの旬って一瞬だとは思うんです。私も『ギャル、ギャル』『イエーイ、イエーイ』だけでは生き残ってはいけないって思うようになっています。それはあの騒動後に自分と向き合ったからこそ見えてきた部分です。それまでは『イエーイ、ギャルでーす、ゆきぽよでーす』ってやっていただけだと思うんです。でも今は明るいギャルタレントなんだけど、演技も好きだから女優もやっていけたらいいなって考えられるようになりましたし、次のステージに進めるギャルタレントを目指しています」
逆風のなか、前だけを見続けて成長したゆきぽよのセカンドステージはまだ始まったばかりだ。
取材/集英社オンライン編集部ニュース班
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