〈乱交パーティ主催者が公判中に売春斡旋容疑で逮捕〉「1回で10人~30人相手にしたパーティより売春はラクだった」側近女性が語る“おにぃ”の懲りない手口
日常的に乱交パーティーを開催し、10年間で6億円以上を荒稼ぎして昨年11月に摘発された運営グループのリーダー格、沢村雅也容疑者(33)。現在は売春防止法違反の疑いで公判中の身だったが、6月8日に新たな売春斡旋の疑いで警視庁に逮捕された。集英社オンラインは、沢村容疑者の指示で実際に売春し、搾取され続けてきた20代のA子さんを取材した。なお、A子さんは事件を受け反省し、警察の聴取にも応じている。
乱交パーティの女性のギャラは3~8万円
「客から直接、お金を受け取ってるわけじゃないから違法じゃないよ」
これまで沢村容疑者からそのような説明を受けていたA子さんは「まさか違法なことに自分が関わっているとは思わなかった」と肩を落とした。
昨年11月8日、警視庁は沢村容疑者を売春防止法違反で逮捕した。
「沢村は5人の仲間とともに、約10年間にわたり乱交パーティーを主催、少なくとも6億5000万円を荒稼ぎした。パーティは月に10~15回開催され、20代~50代の女性を用意し、会場となったホテルの部屋や民泊施設には20人~60人の客が参加した。
SNSを中心に客が集まり、参加費は5000円~3万円だったようです」(社会部記者)
A子さんが沢村容疑者と出会ったのはその2年ほど前。
去年11月に沢村容疑者とともに逮捕された“ジョニー”と呼ばれていた男からSNS上で「よければウチのパーティーに遊びに来ませんか」と誘いを受けたのがきっかけだったという。

取材に応じるA子さん
「“遊びに来ないか”は“パーティーでお小遣い稼ぎしに来ないか”という意味でした。私はそのとき、旅行関係の専門学校を辞めた後で、風俗で働いたり同人AVにも出ていました。コロナで海外研修がなくなって目標を失い、ヤケになっていたころです。だからジョニーさんからの誘いも、風俗店で働くのと同じ感覚でやってみようかと思ってしまったんです」
A子さんはそこから月に多いときは3、4回ほどパーティに参加し、1回につき5、6時間の拘束で3~8万円を沢村容疑者から手渡しでもらっていた。金額に幅があるのにはこんなわけがあった。
乳首を強く噛まれて血だらけになったことも
「最初に(沢村)雅也さんから条件を聞いたときは基本的に1回8万円、最低でも4万円と言われていましたが、8万円を受け取れたのは最初の1、2回だけ。それ以降は6万円、5万円と下がっていき、去年11月に摘発されるころには3万円になっていました
金額はどんどん下がっていきましたが、相手をする男性は少なくても10名、多いときは30名以上はいたと思います。
年齢層は、20代の人もいないわけではありませんが、基本的には40~50代のおじさん相手。
一度にたくさんの人を相手にするので、胸を誰かが触って、下も上も誰かが性器をねじ込んできて、左右の手も誰かしらの性器を握らされて……という状態。乳首を強く噛まれて血だらけになったこともありました」
すさまじい光景が広がっていたことは想像にかたくないが、沢村容疑者の指示はさらに驚くべきものだった。
「だいたいLINEで雅也さんが『7/16 18-23時でお願いできますか』と日時を指定してくるので、私のなかでは出勤する感覚でした。
そして必ず『ピル渡すので生中(注:なまなか。生で中出しの意味)でよろしくお願いします』と言われてました。

沢村容疑者とA子さんのLINEのやりとり
ピルを飲んでいたから妊娠はしないものの、パーティーに参加後、クラミジアや淋病などに感染したことはあります。そういった性感染症性の検査代やピル代を出してほしいとお願いをしましたが、雅也さんからは『払えない』と断られてしまいました」
そうしたなかで、A子さんが罪の意識を持つことはなかったという。
「実は摘発前に一度、パーティー中に私服警察の方に踏み込まれたことがあったんです。そのときは外にいた見張り役から『警察が来たから服を着て』という指示があり、即座に服を着たのでやり過ごせました。
警察が来るということは悪いことをしてるのではないかと思い、雅也さんに『売春って悪いことじゃないんですか?』と聞いたら、雅也さんは『客から直接、お金を受け取ってるわけじゃないから違法じゃないよ』と言いました。
それで私は納得してしまったんです」
保釈後すぐに新たな売春あっせんを始めた沢村容疑者
摘発の当日、A子さんはたまたま“出勤日”ではなかったため、連行されることはなかった。
「でも、その翌日は出勤する日だったんですよ。それから2か月が経って雅也さんが釈放(※保釈)された1月14日は、ちょうど彼の誕生日だったので、(拘留の)労いの気持ちも込めて私から『誕生会をやろうよ』と誘って、再び交流するようになりました」
今年1月に保釈されて2月から公判が始まった沢村容疑者だが、今回、再逮捕となった“売春斡旋”の動きは保釈して間もないタイミングから始めていたようだった。

今回、再逮捕された沢村容疑者(左)と11月に逮捕された麻代ママ
「以前、行っていたパーティーのときもそうでしたが、基本的に雅也さんはTwitterのアカウントでパーティー参加者を集め、その参加者と対面した時にLINE交換し、それ以降はLINEで次のパーティーに勧誘していました。その勧誘係が昨年11月に雅也さんと一緒に逮捕された麻代ママ(小山麻代)でした。
雅也さんは今回の逮捕となった売春斡旋の勧誘アカウントを保釈されてすぐに作っていたと思います。
私は2月から4月にかけて、雅也さんの指示で4人の男性の相手をしました」
最初に摘発された沢村容疑者の売春斡旋はパーティー形式だったが、保釈後はその手口を変えていた、とA子さんは言う。

沢村容疑者が保釈されてすぐ作成した売春斡旋アカウント
「雅也さんは『紹介役【おにぃ(内腿鑑定人)】』というアカウントから、エッチしたくてDMを送ってくる男性を相手に、私やその他の女性数名を紹介していたんです。私には『この男性と連絡を取って』と男性のアカウントがカカオトークで送られてきて、その男性と予定を合わせて会ってエッチする流れでした。
利用されていると思わないこともありませんでしたが、甘い言葉で誘ってきたこともあってのってしまいました。それに以前みたいに複数プレイではなく1対1だったので、体はとても楽だったんです。今回は1回3万円をもらってたんですが、4月11日に行ったときはお金を受け取れませんでした。
その前には雅也さんに2万円を貸していたので、きっと雅也さんはお金に困っていたんだと思います」
お金を催促すると「大事(おおごと)な話に進めていいですか?」
そんな沢村容疑者に対してA子さんは何度か返済を催促をすると、こんな返事が来たという。
「『あなたがそういう態度ならこっちも言いたくなかったけど 大事(おおごと)な話に進めていいですか?』(原文ママ)と脅すようなことを言ってきたんです。雅也さんからは『これは違法じゃない』と説明を受けていたものの『オオゴトにする』と言われると、私もなんだか怖くなってしまって、それ以上お金のことは催促しませんでした……。

沢村容疑者から送られてきた脅しともとれるメッセージ
そんなやりとりがあった5月上旬に新宿警察署から連絡があり、捜査協力したんです」
A子さんは新宿警察署の刑事から5月の間に3度の事情聴取を受けたという。
「そのとき、刑事さんから『風俗店で働くのはいいけど、今回のような個人からの売春の斡旋行為は違法だから、今後、この手の人たちとの関わり合いは断つように』と強く指導を受けました。
私は今後、もう二度と同人AVにも出ないし、売春もやめます。実家に帰るのはお正月や誕生日のときくらいですが、親を悲しませたくはないんです。今後は居酒屋などでバイトします。いつか、一度は諦めた旅行関係の仕事に就きたいと思います」

摘発前、乱交パーティー後の打ち上げ。A子さんのスカートをめくる沢村容疑者
沢村容疑者は男性から女性2人の紹介料などとして16万円を受け取り、一部を女性に渡していたとみられているが、現時点では「売春させたつもりはない、納得できない」と容疑を否認しているという。
A子さんは自身がしてきた“行為”を猛省しており、「まっとうに生きます」と記者に誓った。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
関連記事

渋谷のハプニングバー摘発から一か月。現場に居合わせた常連女性の消えない「ハプバロス」


「性感染症の温床に」と専門家も警鐘。ソープ業界で〝NS店〟急増のワケ
