繊細かつ傲慢で毒舌…弟子に「お前らは家畜だ」

猿之助こと本名、喜熨斗(きのし)孝彦は1975年11月26日、四代目段四郎と妻・延子の長男として生まれ、一人っ子として育った。後に名跡を受け継ぐ三代目猿之助(現二代目猿翁)は段四郎の兄であり、伯父にあたる。

2012年、猿之助襲名の際の記者会見(写真/共同通信社) 
2012年、猿之助襲名の際の記者会見(写真/共同通信社) 
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猿之助と段四郎が二大看板の澤瀉屋(おもだかや)にあって、そのど真ん中に生を受けた孝彦は二代目亀治郎を襲名して7歳で初舞台を踏んだ。以降は亀治郎の名で歌舞伎や舞台、テレビ、映画で活躍し、慶應義塾大学文学部を卒業。2012年に四代目猿之助を襲名して以降は京都芸術劇場「春秋座」の芸術監督に就任するなど、活動の幅をどんどん広げてきた。
その一方で、水面下ではしばしばパワハラ体質も噂されてきた。
梨園と関係の深い松竹関係者はこう証言する。

「孝彦はひとことで言うと、繊細かつ傲慢で毒舌。頻繁に手を洗い、スキンケアにこだわるなど美意識が高い反面、傲慢なエピソードもこと欠かない。女性誌にも書かれてしまったけど、特に弟子の扱いが酷い。気分次第で理不尽にキレて『お前らは家畜だ』とか、平然と放送禁止用語で罵倒するんです」