下町の長屋に下宿先が決まった万太郎と竹雄(志尊淳)は、長屋の住人たちに配るため近所の和菓子屋「白梅堂」を訪れる。そこで以前上京した万太郎が心を奪われた女性・西村寿恵子(浜辺美波)と奇跡的な再会を果たす。
そして万太郎に向かって笑顔を見せた寿恵子に対し、万太郎は胸を押さえて「ズギャン」と一言発し、後ろに倒れこむのだ。
寿恵子の愛らしい笑顔、そして万太郎が発した「ズギャン」は神木のアドリブだったと公式Twitterで明かされたこともあり、「ズギャン」は放送直後からトレンド入りしたほど。
NHK朝ドラ『らんまん』、浜辺美波演じるヒロインのオタクぶりが本人そのもの!? 「恋愛よりも仕事と読書」「時間があればずっと本を読んでいたい」
NHK連続テレビ小説『らんまん』の新展開に注目が集まっている。本作は明治の世を天真爛漫に生きた高知県出身の植物学者・牧野富太郎をモデルにした物語で、第6週(5月8日〜)からは神木隆之介演じる主人公の槙野万太郎が上京し新生活がスタートした。なかでも大きな話題を呼んだのが5月12日(金)の放送回だ。
『らんまん』ヒロイン同様、読書オタクの浜辺

だが、その後の展開もさらなる反響を呼んだ。万太郎との再会後、自室に戻った寿恵子だが、そこには散乱する大量の本が。それは曲亭馬琴が著した江戸時代後期の小説『南総里見八犬伝』で、本を開いた寿恵子は音読しながら「尊い!」「馬琴先生天才すぎる~!」と悶絶したのだ。
このあまりにマニアックなシーンにネットでは「寿恵子のオタクっぷりがすごい!」「ヲタ気質炸裂」「読書好き」「文学オタク!」「明治版の腐女子」など騒然とする反応が相次いだ。
まさかの朝ドラヒロインの“オタク設定”だが、実際の浜辺も実はかなりの読書好き。それも寿恵子と同様“オタクレベル”だという。
「美波さんの本好きは筋金入りです。特にアニメ、それも少年マンガや青年マンガ、バトルものやSFもお好みのようです。
美波さんは朝食に1時間もかけることを公言していますが、朝食を食べながらアニメを見たり、オフの日にはもっぱら読書をしているようですよ。根っからのインドア派のようですしね」(芸能事務所関係者)
#らんまん虫めがね🔍
— 連続テレビ小説「らんまん」 (@asadora_nhk) May 15, 2023
里見八犬伝の表紙に注目!
表紙のデザインも巻によって違っていて、よく見るとかわいい犬の絵柄が!🐶#朝ドラらんまん #浜辺美波 pic.twitter.com/4jllLlxfSa
作中に登場した『南総里見八犬伝』
実際、浜辺自身もインタビューなどで読書好きをこう公言している。
「ミステリー、大河ファンタジーなどが多いです。謎解きやスケール感のある作品に惹かれます。
いまは篠原悠希さんの『親王殿下のパティシエール』という本を読んでいます。阿部智里さんの作品も好きです。
一旦読み始めると何もかも忘れて没頭します。(中略)時間があれば、ずっと本を読んでいたいですね」(「別冊カドカワ SCENE」2021年1月号)
過去に熱愛報道浮上も現在は仕事優先
まさにドラマの寿恵子とオーバーラップする浜辺。アニメや声優などの仕事が多いのも、こうした“嗜好”と無関係ではないだろう。
そもそも、人気女優の道をひた走る浜辺が芸能界入りしたきっかけは、2011年に長澤まさみや沢口靖子らを輩出した「東宝シンデレラオーディション」(第7回)でニュージェネレーション賞を受賞したこと。

2015年に発売された1st写真集『瞬間』(ワニブックス)
当時10 歳だった浜辺は地元・石川と東京を行き来し、やがて中学卒業後に上京、堀越学園に入学している。
土屋太鳳主演の2015年上半期朝ドラ『まれ』に端役で出演し、2017年公開の映画『君の膵臓をたべたい』のヒロイン役でブレイク。余命宣言を受けながらも明るく生きるヒロインを演じた浜辺は、その後も抜群のルックスと透明感のある演技で“清純派”として数々の作品に出演している。
インドア派で“ぼっち好き”、オフは人と会わずにひとりで過ごすと公言する浜辺だが、これまでに熱愛スキャンダルが報じられたことも。
「2021年9月、『週刊文春』で男女ポップデュオ『まるりとりゅうが』の高学歴シンガーとして知られるRyugaが合鍵を持って浜辺のマンションに通う姿がキャッチされ、熱愛疑惑が浮上しました。
本人は“ただの友人”と関係を否定していましたが、いずれにしても現在はすでに2人は疎遠状態のようです。浜辺が“恋愛より仕事を優先したい”という意思を示した結果のようです」(芸能記者)

仕事一筋の浜辺がヒロインを務める『らんまん』は15日の放送で、寿恵子の複雑な家庭事情が母まつ(牧瀬里穂)の口から語られた。
今後、万太郎の糟糠の妻・寿恵子がその存在感をますます強めていくという展開になりそうだ。寿恵子の“オタク”ぶりもあわせ、目が離さない。
取材・文/神林広恵
集英社オンライン編集部ニュース班
関連記事
新着記事
松本人志が31歳で書いた『遺書』。M–1誕生前の注目発言や「大阪の芸人は二度売れなくてはならない」といった名言オリジンから感じる“松っちゃん”の真実の顔
テレビライター、初めて『遺書』を読む


何故プラスチックゴミが海に流失するのか。では埋めればいいのか?焼却すればいいのか? 廃プラスチックのもっとも「サステナブル」な処分方法とは
『カオスなSDGs グルっと回せばうんこ色』#3

〈うんこ色のSDGs〉「安全な水とトイレを世界中に」という目標が如何にご都合主義的な主張か。野糞術を追求する糞土師の活動からわかること
『カオスなSDGsグルっと回せばうんこ色』#4