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スーパーマーケットに銃を持った兵士、日々の空襲警報の中、「住民は普通に生活を続けようとしている」 ジャーナリスト佐藤和孝が見たウクライナの“日常”_1
戦線の町、チャシブヤールで配給を待つ住民
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スーパーマーケットに銃を持った兵士

――ウクライナ・キーウ近郊の住民の様子は?

佐藤和孝(以下、同) 今回で侵攻後のウクライナ取材は3度目だが、キーウは通常通りの生活に戻りつつあるという印象を持った。

現地に着いた時間がちょうど朝のラッシュ時で、車も渋滞しているし、地下鉄の出入口も人で溢れていた。住民は普通に生活を続けようとしている。

2度目に行ったのは2022年11月頃だが、当時はオフィス自体がそこまで稼働していなかった。おそらくその後、防空システムがよくなっているのだと思う。

――店などは営業しているのか?


戦線のチャシブヤールだとマーケットは営業しておらず、政府や民間の人道支援団体が食料などを配布している状況。

20〜30キロほど離れると、日本とさしたる変わりなくそれなりに物が手に入る。空襲警報は鳴るが住民は普通に生活しているし、働いている。

レストランなども営業しているが、電力が安定しないため開いている店は侵攻前より少ない。

今回初めて目にしたのが、銃を持ちながらスーパーマーケットで買い物をしている兵士だ。

戦闘地域から約30キロ離れた後方の基地付近で、臨戦態勢になっていたからだと思う。キーウではこのような姿を見ることはない。

スーパーマーケットに銃を持った兵士、日々の空襲警報の中、「住民は普通に生活を続けようとしている」 ジャーナリスト佐藤和孝が見たウクライナの“日常”_2
クラマトルスクのスーパーマーケットで武器を携えて買い物をする兵士