ヌートバーの関連グッズも高騰中

3月12日夜、東京ドームはお祭り騒ぎだった。
1回表、大谷翔平の3ランで先制すると、投げては先発の山本由伸が4イニングを被安打1、無四球でピシャリ。打線も効果的に追加点を奪って7対1でオーストラリアを撃破。侍ジャパンは“世界最速”で準々決勝進出を決めた。

熱気に包まれた東京ドームだったが、実はドームの外では別の戦いが繰り広げられていた。
オフィシャルグッズを購入したいファンたちが、試合が始まった19時以降も東京ドーム前のグッズショップに長蛇の列を作り、グッズ争奪戦を行っていたのだ。
警備スタッフが語る。

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長い行列に並んでようやくグッズショップに入店できたファンたち
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「3月6日の京セラドームでは、早朝5時に、ひとまず列に並ぶために数百人のファンがスタッフの制止も聞かず、全力疾走。その結果、大混乱が起きて、転倒した人のための救急車も出動しました。今回はそれを踏まえて東京ドームの警備スタッフが20人以上増員されています。その甲斐あって、今のところ大きなトラブルは起きてません。

それでも列の長さは相変わらずすごいです。早朝4時にはすでに列ができていて、抽選券の配布が始まる6時には6000人近くになっていました。
人気アイドルグループに匹敵する行列です。」

グッズショップへの入店は、朝6時に配布された抽選券の番号をもとに午前8時半に再整列をしてもらい、順番に案内していく。だが、朝6時から並んで抽選券を手に入れた人の中で、最も遅い入店は9時間後の15時だったという。

朝6時から並んで抽選券を手に入れながら、入店が午後になる人も続出
朝6時から並んで抽選券を手に入れながら、入店が午後になる人も続出

売れ筋商品は侍ジャパンメンバーの選手名入りプリントユニフォーム(税込7000円)やレプリカユニフォーム(税込1万2000円)だ。特に人気なのは大谷翔平選手とダルビッシュ有選手、さらに、今大会で一躍人気者になったヌートバー選手だという。

さらに関連グッズでは、ヌートバー選手が打った際に行う「ペッパーミルパフォーマンス」を模したペッパーミルフェイスタオル(税込3300円)が3月10日に発売されたが、すぐに売切れ。現在、フリマアプリなどでは1万円以上で取引されている。