診療中に女性患者の下半身を触るなどのわいせつ行為をしたとして、「大塚南口駅前脳神経内科クリニック」院長の西田隆容疑者(54)が準強制わいせつ容疑で逮捕されたのは3月8日のこと。21年10月25日午後、クリニック内で婦人科の診療を装い、約1時間にわたって20代女性の下半身をまさぐるなどのわいせつ行為をはたらいたという。
小型カメラを内蔵したメガネで女性患者の盗撮もしており、押収されたパソコン内には内診台に横たわる女性の下半身などを触る動画が50本以上も保存されていたというから、とんでもないエロドクターだ。
西田容疑者は防衛医科大学卒業。脳神経内科の医官、勤務医として国内各地の病院で働いた後、20年7月に独立してクリニックを開業したという。
〈大塚・医師わいせつ事件〉「会計時に『ナイスバディ』と言われトラウマに」「出来の悪いAVのような悪質な病院」ネットの評価は☆ひとつ! 逮捕された盗撮クリニック院長(54)の醜悪な素顔
女性の看護師も事務員もいない。いるのは男性医師ひとりきり。そんな単独クリニックを開業したのは自己の歪んだ性的欲求を満たすためだったのかー
予約なしでもすぐ受診できたクリニック

「内科目当てで何度か受診したことがあります。初めて電話で予約を入れた時にはタメ口で急かすような雑な対応で『このクリニック大丈夫かな?』と思いましたが、会ってしまえばフランクでものも言いやすく、処方してほしい薬をパッと出してくれて時間もかからず助かった。基本、予約なしでもすぐに受診できた」(40代男性)
受診に来る患者が少ないのには理由があった。クリニックの看板には専門の脳神経内科以外にも「婦人科」の3文字があるが、女性からは煙たがれていたのだ。

ネットでの評価は5段階中☆は一つ、ダメ出しのクチコミが…
以前に受診を検討したという30代女性が言う。
「昨年、妊娠したことがわかって近くの産婦人科医院を片っ端から調べたんですが、『大塚南口駅前脳神経内科クリニック』は最初に選択肢から外しました。だって男性医師ひとりだけで、女性スタッフもいない婦人科なんて、絶対にかかりたくありませんから」
近隣に住む50代女性もこう眉をひそめる。
「患者さんの出入りがほとんどなく、クリニックはいつも暇そうでしたね。知り合いの30代女性が受診したんですが、『女性スタッフはいないし、院長がタメ口で妙に馴れ馴れしい。胸の辺りをジロジロと見られるのも不快で、もう二度と行かない』と怒っていました」

女性患者からのクリニックの評判はすこぶる悪かった。ネットでの評価は5段階中、☆ひとつで、ダメ出しのクチコミが添えられていた。
〈コロナ疑いで受診。常駐は看護師、看護婦はおらず男性医師のみ。
聴診器で心音を聞く際、診療台に寝かされ、トップスを脱ぐように指示され、従うとブラジャーを思いっきり下にずらされて胸部が丸出しに…
ブラジャーをつけたまま、もしくは少しずらすような対応をお願いしたところ、今度は思いっきり上にずらされて結局、丸出しに…
熱があったため大した抵抗もできずされるがままでした。
会計時に「ナイスバディ」と言われトラウマです。
こんな出来の悪いAVのような悪質な病院が本当にあるなんてびっくりです。
特に女性には絶対にお勧めしません〉

ネットの書き込みより
クリニック内の“抵抗できない状況”のなかで、わいせつ行為をおこなった西田容疑者だが、3月8日の逮捕時には籠城し、抵抗を示していたという。
「クリニックの悪評を警視庁は1年ほど前から把握し、西田容疑者を内偵していました。逮捕時の様子ですが、西田容疑者は捜査員の呼び出しにも応じず、クリニックに籠城してなかなかドアを開けようとしなかったと聞いています。焦れた捜査員が『すみませ~ん。出てきてください』と大声でドアを叩いたので、驚いた周辺住人の110番通報で所轄署の警官が駆けつけるほどの騒ぎだったそうです」(全国紙社会部デスク)
西田容疑者は警察の調べに対し「悪いことをした覚えはない。メガネカメラの撮影は苦情があった時に自分の正当性を担保するため」と、容疑を全面否認しているという。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
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