「昨年の参院選後に責任をとって辞めておけば…」

岸田政権の支持率が低迷する一方、反転攻勢のチャンスを生かせていないのが、野党第一党の立憲民主党だ。
党を率いる泉健太代表は、街頭演説をしても通行人から「あの人、誰?」と言われてしまうほど知名度がなく、党内からは「泉代表のもとでは選挙を戦えない」との不満の声が漏れる。それでも、本人はいたって明るいようだ。

「みなさん、政権交代を目指していきましょう! 一致団結して、勝利に向かって頑張っていきましょう!」

泉代表は2月19日、東京都内で開かれた党大会で、出席した国会議員らに明るく呼びかけた。
賃上げ、外交、子育て政策など立憲の取り組む政策を訴え、拍手を受けて、笑顔で壇上から降りる泉氏。
だが、その直後に登壇し、あいさつした岡田克也幹事長の顔は険しかった。

「率直に言って、一昨年の総選挙、昨年の参院選と、国政選挙で連敗をいたしました。もう、後がありません。このままでは政権交代可能な政治は実現できない」

「自分に人気も知名度もないことを泉代表はわかってない」党内からは不満続出…? 地元での活動で気合満々も、実家での「雪おろし」取材に記者は一人も集まらず…午前2時すぎまで同窓会で大ブーイング_1
岡田幹事長(岡田かつやFacebookより)
すべての画像を見る

立憲の支持率は、2月中旬の朝日新聞の世論調査で6%と相変わらず低迷。自民党に、大きく差をつけられている。
今年は、4月の統一地方選に続き、5月のG7広島サミット後に衆院の解散総選挙があるともささやかれるが、党勢が上向く兆しはない。
落選中の前衆院議員は、こう溜息をつく。

「自分に人気も知名度もないということを、泉代表本人だけがわかっていない。昨年の参院選で負けたときに、責任をとって辞めておけばよかったのに」