爽彩さんが行方不明になって2年…
あらためて振り返る“あの日”
「ねえ」
「きめた」
「今日死のうと思う」
北海道旭川市の廣瀬爽彩さん(当時14歳)から自殺を仄めかすようなメッセージがSNSを通して知人らに届いたのは、2021年2月13日午後5時半過ぎのことだった。
心配した知人の通報を受けた旭川警察署員はすぐさま爽彩さんの自宅に急行、パート先から駆けつけた母親とともに安否を確認したところ、すでにその姿はなかったという。
「母親によれば、彼女が仕事に向かう午後5時頃まで、まちがいなく爽彩さんは自宅の自室にいたそうです。ただ、警察が安否確認のために家に到着した時には自室はもぬけの殻でした。スマホの電源も切っていたようで、母親が何度かけても繋がることはありませんでした」(支援者)
この日の旭川市内はマイナス17度。自宅には爽彩さんの防寒着がそのまま残されていたことから、「この寒さでは凍死もありうる」と危ぶんだ警察が周辺を捜索したものの、爽彩さんの消息はつかめないままだったという。
「翌日も警察犬やヘリコプターまで出動して探したのですが、手がかりなし。その後、捜索は手詰まりとなり、3月4日には公開捜査となりました。親族やボランティアの協力のもと、爽彩の写真入りのビラを1万枚作って探したのですが、見つけてあげることはできませんでした。
ただ、よかれと思ってなのか”自称・占い師”が何人も現れては『北にいる』『南にいる』『東だ』『いや西だ』と発言、ボランティアのなかには悪ふざけをしている若者もいた。それでも、お母さんは藁にもすがる想いで娘の捜索をしていた」(前出・支援者)
爽彩さんが変わり果てた姿で見つかったのは失踪から38日後の3月23日のことだった…