芸名を“星谷梨里花”と名乗り、アイドル活動

「深夜にサイレンの音が聞こえて、見たらパトカーが数台駆けつけてきて、4、5人の警察官がなだれこんでいった。ホテルがホテルなので男女のトラブルだとは思っていたのですが、まさかこんな惨事になるなんて…」(近隣住民)

2月3日午前1時30分ごろ、東京都府中市寿町のホテルにて従業員から「宿泊客と連絡が取れない」と110番があった。警察官が駆け付け、2階の一室を開けると、ベッドに横たわる若い女性が発見された。女性の首には刃物によるものとみられる複数の刺し傷があったという。
殺害されたのは府中市に住む平林さなさん(24)。

現場となった府中市内のホテル
現場となった府中市内のホテル
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「いいところの娘さんで、よくツインテールなどしていて、とてもかわいらしい子でした。引っ込み思案でコミニケーションが苦手な子、高校時代はそれでも頑張って“阿波踊り”のサークルにはいっていた」(近隣住民)

高校卒業後は芸能界を夢見てアイドルグループに加入した。

「いわゆる地下アイドル、ライブアイドルというジャンルです。『アオハルsince2015』 というグループでライブ活動し、物販やチェキなどで収益を得ている。彼女は半年程でグループを脱退してしまった。グループもコロナ禍以降は活動をしていません」(アイドル誌ライター)

芸名を“星谷梨里花”と名乗っていた平林さんは2017年8月にブログを開始したが、2週間で更新頻度が落ち、ブログ開始の翌年1月の書き込みが最後だった。これはアイドルグループの在籍期間とも重なっている。
当時のアイドルグループの運営スタッフが証言する。

「もともと、彼女は別の芸能事務所に所属しており、うちのアイドルグループでは“預かり”の身分だった。幼いころ不幸があったと話しており、人間関係をつくるのが苦手で居場所を求めてアイドルになったようだ。ただ所属していた芸能事務所と折り合いが悪く、事務所を辞めると同時にこちらも脱退してしまった。乃木坂46に憧れていてお客との握手会やチェキ会も楽しそうにしていたのだが。
通っていた専門学校が忙しいからか、集合時間に遅刻をしてしまったり、フリやダンスもあまり得意ではなかったため、グループ内では孤立していた。ウチを辞めても『アイドルはまたやりたい』と話していたが、彼女を見かけることはなかった」